新しい日々



新たなる出会い



第1話 新たなる出会い

ピンポーン
「七梨さーん宅配便でーす」
「は〜い」
「印鑑お願いします」
「ポンっとな」
「ありがとうございました〜」
「え〜と誰からだろう?」
俺はそう言って宅配物を調べ出した。
「こっこれは〜!」
そこに書いてあった物はまさしく七梨太助の親、太助郎の絵だった。
「まさかまた○天シリーズを送ってきたのか!?」
「太助様〜どうかしましたか?」
「ああシャオ、どうやらオヤジの送ってきた物らしいんだが」
「まあ、それはよかったですわね!」
「シャオ念のため精霊器かどうか調べてくれないか?」
俺はそういって布に包まれた細長いものを渡した。
「分かりました」
リビングでその布を取ってみると古ぼけた槍が出てきた。
「どうだシャオ?」
「私には見覚えありませんわ」
「そうか・・・・しかし親父もこういうの好きだな〜」
俺はそういってその槍を持ち上げてみた。
「ん?何だこの文字は・・・・・『風陣槍』?」
「どれですか?」
「これだよこれ」
俺はその文字がある部分を指で指した。
「すみませんが私には見えませんわ」
「えっ?だってここにちゃんと『風陣槍』って書いてあるじゃないか」
その瞬間古ぼけた槍がいきなり光り始めた。
「うわっ!」
「きゃあ!」
俺が光が止んだあと槍を見てみるとそこには一人の女性が立っていた。
「始めまして主様、私は導幸風天 飛欄(どうこうふうてん ふぇいらん)
主様を・・・・・あら?」
「飛欄さん、お久しぶりです〜」
シャオが笑顔で言った。
「シャオさん!なぜここに?」
「私も太助様に呼び出されたんですよ」
「太助様?」
「今、飛欄さんを呼び出したお方ですわ」
飛欄は、視点をずらして俺のほうを見た。
「やあ飛欄、俺の名前は七梨太助よろしくな」
「よろしくお願いしますね主様」
飛欄は微笑んでそういった。
「ところで飛欄の能力ってなんだ?」
「私の能力は風を・・・・・・」
「いや〜ん、たー様ただいま〜・・・・・」
一瞬、俺は空気が止まったのを感じた。
「ルーアンさん!?なんでここにいるんですか!」
「飛欄!?あんたなんでここにいるのよ!」
「ちょっと私が質問してるんですよ!」
「い〜えあんたが先に答えなさい!」
「いやです!」
「なんですって〜!」
「ちょっと待った〜!!」
俺の大声で二人は口論・・・というよりケンカを止めた。
「二人落ち着けよ!なんでそんなに仲が悪いんだ?」
「・・・それじゃあ私が話しますがルーアンさんいいですか?」
「ええ」
飛欄は息を整えて話し始めた。
「あれは二代前の主様に仕えてるときでした・・・・・・」
「私が主様と買い物をしているときにある筒を買ったのが始まりです」

昔の私(以下私)「主様今日の晩御飯は何になさいますか?」
昔の主様(以下主様)「そうだなぁ・・・・・・」
私「どうかしましたか?」
主様「いやあそこで売り出されている筒に何か興味を持ってなぁ」
私「では買ってかいりましょうか」
主様「そうだな」

「帰宅後主様が筒を覗くとそこからルーアンさんが出てきました。ちなみにこの時私は私以外に精霊がいることを知りませんでした」

昔のルーアン(以下ルーアン)「始めまして主様、私は慶幸日天 汝昴、主様を幸せにするためやって来たわ。ルーアンって呼んで」
主様「おお、それじゃあ飛欄と同じような使命なのか」
ルーアン「飛欄?」
私「始めましてルーアンさん私は導幸風天 飛欄と言います。仲良くしましょうね!」
ルーアン「いえいえこちらこそ(冗談じゃないわ!絶対追い出してやる!)」

「始めて他に精霊がいることを知った私はルーアンさんと仲良くしようとしましたが、それは間違いでした」

私「やめてください!」
ルーアン「いや〜よ、あんたなんかただ邪魔なだけ!主様を幸せにするのは一人でいいのよ!その槍に中に追い返してやるわ!」
私「そんなの横暴です!」
ルーアン「うるさ〜い!陽天心しょ〜らい!」
私「ルーアンさん!」
主様「止めろルーアン!」
ルーアン「いやよ!意地でも追い返してやる!」
私「・・・・・分かりました」
主様「飛欄?」
私「このまま主様の邪魔になるだけです。風陣槍に帰ります」
ルーアン「そうよ!最初っからそうすればよかったのよ!」
私「ですが次に会ったときはルーアンさん、あなたを許しません!こんどは必ず貴方を追い返します!」

「と、こういうことがありました」
「(昔っからルーアンってわがままだったんだ)」
「今日はもう遅いですから決着をつけませんが、明日になったら絶対決着をつけます!」
「望む所よ!」
そういってルーアンは二階の自分の部屋に向かって走っていった。
「すみません主様私の部屋はありますか?」
「え〜と空き部屋はないし・・・・仕方が無い二階にある俺の部屋を使ってくれ行けばすぐ分かる」
「すみません」
その一言を残して飛欄もまた同じように俺の部屋に向かって走っていった。
「どうしました?太助様」
俺にはシャオの言葉は届いていなかった。なぜなら
「明日っからいったいどうなるんだ〜!!」
俺はこの強い悩みで頭がいっぱいだったからだ。
あとがき 

最初の作品だからダメ作になってしまいました(汗
しかもキリュウがでてないし(苦笑
こんな私の作品ですがおもしろいと思ってくださった方に心から
ありがとうの一言を贈ります。では第2話をお楽しみに。

2003年5月24日アキト作