束の間の温泉




第10話 束の間の温泉

「お前ら!俺の歌を聞けぇ〜!はぁーだりゃぁー!」
「やめてよたかしくん、皆うるさがってるよ〜」
乎一郎の話しもろくに聞かず、否定形で返事をしてきた。
「そんなもん知るかぁー!ほらお前の番だ」
たかしは出雲の運転する車の中でやはり持参していたコードレス・マイク、ピカデオンで熱唱しているところを皆がうるさがっていたので乎一郎が止めに入ったが、たかしに
「ルーアン先生にいいところ見せてやれ」
などと言われたから、今度は乎一郎が
「ルーアンセンセ〜」
と歌い出したのでしたので、止めに入った意味がなかった。
「乎一郎の奴、止めに行ったのに何で一緒に歌ってんだよ・・・・」
太助は、そんな光景を眺めため息をつきながら、呟いた。
「う〜ん、あっ!あれですね。『ミイラ取りがミイラになった』って奴」
「・・・・違うと思うぞ飛欄。っていうより、そんな言葉何処で知ったんだよ」
「テレビの『心霊怪奇ファイル・密着廃村24時』って番組ですが・・・」
「・・・そーか」
太助は、胸中では(聞いた事ないし、そんな番組・・・)と思いながら再びため息をついた。
「野村君、車の中で歌ったりするの止めてくれませんか?運転に集中できないのですが・・・」
「かってーこと言うなよ出雲〜」
「だから、その呼びつけ止めてくださいって!」
なぜ太助たちが出雲の車に乗っているかというと、この前のマラソン1位の賞品と山野辺が持っていたリゾートチケットの温泉へ行く途中で出雲は
「電車で行けばいいでしょう?」
といったのだが、たかしや山野辺が車で乗っけてってくれるなら電車代浮くだろ。
などと言われて、最初は断っていたが山野辺がシャオに乗させてくださいと言わせて見ると、何を言うんですか、シャオさん。大人として当たり前ですよ!といきなり態度を変えてあっさり承諾したからである。
「なぁー出雲、お前仕事やんなくていいのか?」
「はは、問題ないですよ太助君。今日は休みにしてきましたから」
「真面目にやれよ神主・・・・」
呆れてため息をつく。
(なんか、俺今日かなりため息ついてるような気がするな・・・・)
そんなこんなでなんと朝起きてから、3時間でため息合計19回。
(しかし、なんでこいつら朝からこんなにハイテンションなんだよ)
「どうした、七梨。そんなにため息ついてると疲れるぞ?」
「もう疲れてるよ・・・・それより出雲、後どのくらいなんだ?」
太助は、運転席でぐたぁーっとしている出雲に聞くと、面倒くさそうな顔をして答えた。
「残念ながらこの状態が後一時間は続きそうです・・・・」
「そうか・・・・」
「「はぁー」」
太助と出雲は、ため息を見事にハモらせた。 「太助様、先程からため息ばかりついてらっしゃいますが、体調が悪いんですか?」
「いや、大丈夫だよ、シャオ。そーだ、あっち着いたら即・温泉入るかぁー」
太助は、温泉に入ってた時の気持ち良さを想像してボーっとしていた。
「七梨〜、覗くなよ?」
「なっ!なななななぁ〜!しっしないよ、そんなことっ!」
「そうか〜、シャオ。注意しろよ、温泉では男は狼になるんだ」
山野辺は、太助をからかうような目をしながらシャオに言った。
シャオは、温泉にはそんな効果があるんですか〜と相変わらずのポケッぷりだった。
「はぁー、早くつかないかなぁー?旅館・・・」
キリュウはそんな太助を見て呟いた。
「・・・・試練に使えるかもな。この状態を」
「えっ!?」
「いやなんでもない」
(たのむぅーキリュウ。それだけはやめてくれー!)
心の底から、そう叫び涙を流しながら、太助は21回目のため息をついた。
「はぁー・・・・」

一時間後 目的地・符縛温泉旅館(ふばくおんせんりょかん)

「よっしゃー!!着いたぜっ!My温泉!」
「たかしくん、やめてよ。皆見てるよぉー!」 
たかしは、旅館に着くと同時に出雲のバンから飛び出し叫んだ。
やはり、皆いきなり叫んだたかしに驚いたのか。こちらを見ていたところを、乎一郎止めに入った。太助は、あの後一時間たかし&乎一郎の歌と戦い続けたせいか、精神的に限界が近づいていた。その隣には、同じくして出雲もダウン寸前。
「やっと着いたかぁ〜長かった・・・・」
「ええ、これほど長いと思ったことはありませんよ・・・」
太助と出雲は一時休戦ということで、珍しく意見が一致していた。
「きっと帰りも同じ目に会うんでしょうね・・・」
「辛いな・・・お互いに」
「ええ・・・」
太助と出雲は虚空を見上げお互いに帰りの車の中の状態を考えていた。
出雲は密かに今晩あたりマイクを奪い取り捨てようかと思っていた。太助もその意見には賛成だったが、あってもなくても同じという意見が二人の結論だったので意味がないということで却下された。
「まぁ、こんな所で感傷的になっても意味がないか。せっかくの旅行なんだし、温泉でも入って気分を持ち直そう。出雲、お前はどうするんだ?」
「私はいいです。部屋でちょっと寝てます」
出雲はそういうとカウンターで受け取った鍵を持って部屋に向かって歩いていった。
ちなみに、部屋割りは修羅場と化した(?)出雲のバンの中で決めてあった。
簡単に言うと優勝賞品で1部屋、山野辺のチケットでもう1部屋ということで、男女で分かれて使うことにしていた。
「さてっ!温泉温泉〜♪」
太助がスキップして浴場に向かうと驚くべく光景が待っていた。
「えっ!?」
「あぁ、主殿。今から温泉か?」
「うん、そうだけど・・・」
「キリュウさんの言った通り温泉っていい所ですねぇー。私気に入っちゃいました〜♪」
飛欄は、嬉しそうに笑いながら言ってきた。
太助としてはそんなことはどうでも良かった。と言うよりほかの事に気がとられた。
「二人とも・・・・もう入って出たのか?」
「はいっ!とってもいい湯でしたぁ〜♪」
太助の脳内では、なんで?の一言で埋め尽くされていた。
(はっ?なんで?俺が出雲のバンから降りてここまで来るのに3分とかかってないんだぞ?いくらなんでも早すぎるんじゃあ・・・)
太助がう〜ん、と頭を抱えながら悩んでいるとキリュウたちは次の浴場へと向かうと言い残して行ってしまった。
ちなみに、この符縛温泉は全部で10個の温泉で出来ていて、それぞれ体に効く成分が違うのが売りである。
「・・・考えてたら、もっと疲れてきた。まぁいいや、湯につかろぉ〜っと」
太助は再び歩み出して浴場へと向かった。
太助は、10個ある温泉からチョイスした浴場は、『最高の湯、これに浸かれば疲れも吹っ飛ぶ』を宣伝文句にする『全快符の湯』に向かっていた。
「お〜着いた着いた、ここかぁー大きいな意外に」
ガラガラガラ・・・
「おーっ!中も広いなぁー、誰もいないし、ゆっくり浸かって疲れを全快ってねぇ〜♪」
太助は、嬉しそうに湯に浸かった。(体を洗ってから入りましょうbyアキト)
「ふぃー、いい湯だぁー、これなら飛欄が気に入ったのも納得だぁー」
温かい湯が、体に疲労した修羅場での疲れを癒してくれるのを感じ太助は、ポーっとして湯に浸かっていた。
「あ〜、でもこれでたかしたちが来たら意味無いかぁー。でも10個ある浴場からここに入るのは十分の一の確率だし、心配無用かぁー」
安心して、体を伸ばし、んーっ!とくつろいでいると、二人組みの声が聞こえてきた。
「おっ、ここ人が少ねぇーぞ!居場所見つけたな乎一郎」
「そうだね、たかしくん。でも先客がいるみたいだから静かにしてね」
「わぁーってるよ!あれ?でもこれ太助の服っぽくねぇーか?」
「本当だ〜中に入ってるの太助君かぁ〜。見かけないと思ったらもう入ってたんだ」
ワイワイと脱衣所で話しているのを聞いて太助は、涙を流し
(なんで・・・なんでっ!俺に休息と言う名の休みをくれないんだぁー!)
と胸中で叫んでいた。その上たかしが、そんじゃあ遠慮なく叫べるぜぇ!とか言っていた。
(やぁーめぇーろぉー!うう、くそぉー!)
半泣き状態で太助は虚空をみあげ、修羅場という名の地獄を巻き起こす五月蝿い嵐の登場を待った。

30分後 305号室(女子は319号室)

「ふぁ〜あ。んーっ、少し仮眠を取っただけでもずいぶん違いますね・・・」
ズリズリズリ・・・・
「ん?何の音ですか?この何かを引きずるような音は」
出雲は廊下に何かを引きずってるような音がしたのでしばらくドアを見ていた。
ズリズリズリ・・・・カチャ・・・キィ
「つーかーれーたー・・・・・・」
ドアから現れたのは、見るからにも疲労ピーク状態でベットを見つければバタンキューしそうな太助であった。
「たっ太助君!?どうしたんですか!」
出雲はそんな太助の姿を見て心底驚き話しかけた。
「・・・・・・おっ、出雲か・・・・」
「いっいや、そんな今にも死にそうな顔して本当にどうしたんですか」
「おー、温泉に入ったはいいが、修羅場のレッテルを持つ二人組みの登場で、逃げようとしたが捕まり、30分ほどその場にいればお前もこうなるぞ。まだ入ってると思うから行ってくれば・・・・・?」
「・・・・・遠慮しときます」
出雲は、一通りの経緯を大体理解し、深く同情した。
(もっとも、一時休戦だからの話ですけれどね・・・まっ、今は素直に同情してあげますか)
「それじゃあ、太助君。私は散歩してきますが。どうしますか?」
「ん〜?俺は寝るよぉー」
「そうですか・・・では」
出雲は、太助とすれ違いに部屋を出て、ロビーに向かった。
「あー、いい湯だったなぁー!なぁー乎一郎!」
「たかしくんは、叫びすぎだよー。あっ、出雲さん何処かにいくんですか?」
前から歩いてきたたかしと乎一郎に話しかけられ、軽く返事をして散歩に行こうとしたが、先程の太助を見てしまうとさすがに心が痛むのか。
(しかたがないですね。太助君、休戦だからですよ。あくまで)
「ええ、少し散歩に。君たちも一緒に行きますか?」
「そうだなぁー、暇だしいくか呼一郎」
「うん。そーだ!ルーアン先生も誘ってこよ〜♪」
「おお!俺もシャオちゃんを誘って〜!それから、二人っきりでぇー!」
「なっ!?そんなことはさせませんよ!」
「いいじゃねーか!」
「だめです!」
「二人とも〜、廊下で争わないでよぉー・・・」
三人は、そのまま数メートル先にあるシャオたちの部屋を訪れた。

数秒後 319号室・女子の部屋

コンコン
「あっ、はーい」
パタパタパタ・・・キィー
シャオがドアを開けると、出雲・たかし・乎一郎がいた。
「あら、どうしたんですか?」
「ええ、これから少し散歩に行こうと思ったので、シャオさんたちも誘おうと思いまして・・・・あれ?キリュウさんと飛欄さんは?」
部屋をのぞいてみると、シャオとトランプでもしていたのか、トランプを手に持っている山野辺と、饅頭をガツガツ食べているルーアンしかいなかったので出雲が疑問に思い聞いてみると。
「お二人なら、ずっと温泉の方へいってます。あれ、太助様は?」
シャオは、太助がいないことに気付き出雲に聞いてみた。
出雲は、後ろにいる二人をチラッと見て答えた。
「太助君なら、少し疲れたといって部屋で寝てますが・・・・」
「そうなんですか?やっぱり何処か具合が悪いんじゃ・・・・私、見てきます!」
「あっ、シャオさん!?」
シャオは、部屋を出ると太助が寝ている部屋へ向かった。
出雲はこうなると、来ないということを知っているので諦めて聞いた。
「・・・はぁー仕方が無いですね。翔子さんとルーアンさん、あなたたちはどうしますか?」
シャオがいなくなったのを見てトランプをかたずけていた山野辺が答えた。
「んー?あたしは暇だからいいけど、ルーアンセンセはどーする?」
「いずピーが何か食べ物おごってくれるなら行ったげる」
「なっなんで私がっ!」
出雲は全面的に否定しようとしたが、乎一郎が泣いて、
「お願い、出雲さん〜」
と頼みこんだので、仕方がなく承諾した。
「はぁー・・・これじゃあ、休息にもなりませよ・・・・」
「なんでだよ、お兄ぃーさん」
「あえて聞いてもらいたくありませんでした・・・さて、行きましょうか」
出雲は、山野辺の質問を無視し玄関に向かった。
(はぁー、まったく。本当に君は幸せ者ですね、太助君・・・・)

同時刻 305号室  

「うぅー、疲れているのに寝れないぃ〜」
コンコン
「あっ、はい。開いてますよー」
ガチャ
「太助様、起きてますか?」
「しゃ、ししししシャオ!?」
太助はシャオの不意打ちの登場により疲れていることも忘れて跳ね起きた。
太助が、布団から飛び起きたのを見てシャオが驚いた顔をして、叫んだ。
「太助様、いけません!お体の調子が悪いのに・・・・」
「へっ?」
太助がほうけた顔をしていると続けて言った。
「早く言ってくださればよかったのに・・・・朝から体調が良くないって」
「えっと・・・・・うん、ごめん・・・」
太助はシャオが悲しそうな顔をしているのを見て思わず謝ってしまった。
「さ、太助様、布団に入ってお休みください」
「うん」
太助は、シャオが自分のことをこんなにも大切にしてくれるのを心から嬉しがっていた。
(ありがとう、シャオ・・・・・)
(でも、さっきのは少し・・・・俺が起きてなかったら誰が返事したと思ったんだ?
まっ、いっか!)
太助は、シャオがすぐそばに居てくれることで、心から安心して眠る事ができた。
「・・・おやすみなさい。太助様・・・・・」

夕刻 5:00

「んー、よく寝た・・・・ん?」
スースー
太助は、妙な音がするのでそちらを見てみるとシャオが寝息を立てて真横で寝ていた。
「うお!しゃシャオ!?」
「うっ・・・う〜ん」
太助は大声を上げて、しまったと思いあわてて両手で口を覆った。
「ん・・・・・」
スースー
「・・・・・・ふぃー」
何とか起こさずにすんだので、太助は安心し、一息ついた。
(危なかったー・・・・シャオ、俺を看病している内に寝ちゃったんだ・・・・)
前にも一度、寝不足と風邪気味で倒れ、保健室で同じようなことがあったが、その時はルーアンがいたので二人きりではなかった。
(今はルーアンもいない・・・・ってことは二人っきり!?)
太助は顔を赤くしてシャオを見た
(シャオの寝顔かわいいな・・・・・って、なにかんがえてんだおれ〜!!)
太助はポカポカと自分の頭を叩き、自分を恥ずかしく思った。
(はぁー、取り合えずシャオを起こさないように布団から出ないとな・・・・)
太助は、そーっと布団から出ようとする。
が、なにやら廊下の方から足音が聞こえてきた。
ガチャ
「太助君、起きましたか?って!なにしているんですか!?」
出雲は、布団から出ようとしている太助とその横に寝ているシャオを見て、勘違いして叫んだ。
「ちっ!違うっ、俺は何もしてないっ!」
「お前っ!なんて奴だ、太助、お前はもっと男らしい奴だと思ってたのに・・・」
「なにがだぁぁぁ!」
あわてて大声で否定した太助は、すでにシャオが寝ていることを忘れてしまっていた。
「七梨ー、たしかに覗きはなかったけど、こんなことしでかしちまったか」
山野辺は少し真面目そうな顔をしていった。
こんな顔をあまり見たことがないので、太助は本気で間違えてると思い、全身全霊を賭して否定した。
「だからっ!違うって、俺は何もしてないぃ〜!」
「分かってるって、ちょっとからかっただけだよ。大体そんな度胸があればもう告白ぐらいできてるはずだしな」
「ぐっ・・・」
痛いところを突かれて固まっていると、続けて言ってきた。
「それより七梨、そんなに暴れてるとシャオが起きちまうだろ」
「あっ・・・そうだった」
が、時すでに遅し。
「あっ、おはようございます〜。いつの間にか寝てしまったようですね」
「御免、起こしちゃった?」
(明らかにそうなんだけど、七梨もおもしれー事聞くなぁー)
そのやり取りを山野辺は微笑しながら見ていた。
出雲とたかしは後ろの方で、
「何て言うことを!こんなことなら、気を使うんじゃありませんでした!」
「何!?お前そんなことしてたのかぁ!」
などと叫んでいるが軽く無視して二人に言った。
「どうでも良いけど、そろそろ夕飯だぞ?シャオ、食堂行こうぜ」
「はい」
変っていることに、この宿は部屋に持ってきてはくれず、食堂を設けてそこで食べてもらうことになっていた。
シャオと山野辺が部屋から出て行くのを見て、太助も食堂に行くかと思い立ち上がった。
「おい、たかしと出雲、行かないのか?」
「・・・今行きますよ」
軽く、そうかと頷き先に部屋を後にした。
「んー、やっぱり寝ると体が軽いなぁー」
太助が背伸びしながら歩いていると、明らかにすごい湯気を立てている二人が歩いてきた。
「あっ、主様」
「よぉ、って今まで入ってたのか!?ずっと」
「違いますよぉー、途中でちゃんと10分程散歩したりしてましたから、ずっとじゃないです」
隣を見るとキリュウが、軽く頷いて振り返り何処かに歩いていこうとした。
「・・・キリュウ何処行く気だ?」
「何処って・・・・温泉だが?」
太助は、当たり前そうにそう言ってくるキリュウを見て、やっぱりという顔をした。
「あのな、そろそろ夕飯だから食堂行かないとならないんだけど・・・・」
「何?もうそんな時間なのか?」
「時がたつのは早いですねぇー」
太助は、胸中でため息をつきながら呟いた。
(何当たり前みたいに温泉は入ってるんだ?こいつら。まぁ、それが目的なんだろうけどな)
そんなことを呟いていると、後ろから出雲たちが歩いてきた。
「まぁ、いいや。出雲たちも来たことだし、さっさと行こうぜ・・・って出雲、乎一郎とルーアンは?」
「ああ、あの二人でしたら、さっさと食堂に行ってしまいましたよ」
「ふーん」
大体の経緯の予想が付いたので納得し、食堂に向かって歩いていこうとした・・・・が
ドコォォン!
旅館そのものが震えるような振動が、旅館の裏の方から伝わってきた。
「なんだ!?今のは、何か爆発音みたいだったけど・・・行くぞ皆!」
太助はいやな予感がし、旅館裏を目指し走り出した。
 
あとがき

どうも、作者のアキトです。
えー今回は、めでたく10話達成と言うことで、ちょっと力は入ってましたw
日常編から戦闘編までの移り変わりを書きましたが、結構キャラのバランスが取れてるようで取れていません・・・花織でてないし・・・ごめんなさい。
それはさて置き、作者的にはかなりいい具合に出来たと思います。出雲妙に優しいし(笑
それでは、第11話でまた逢いましょう!

2003年12月17日アキト作