平穏な休日



第4話 平穏な休日

「う〜暇だ〜」
今日は、学校が開校記念日なので休みだ。
「キリュウ達も記念日だから今日は試練なしって言ってるし
・・・・どうするか」
ガチャ
「あら、太助様どうなさいました?」
「いや〜あまりに暇だから何かないか考えてたんだ」
「あの太助様、これからお買い物に行くんですが一緒に行きますか?」
「いくいく!」
「それじゃあ先に玄関で待ってますね」
「ああ、わかった」
俺は立ち上がり玄関へ向かって歩いていった。
「ん?主殿出かけるのか?」
「ああ、キリュウ達もか?」
「はいちょっとすることがあるので・・・」
「そうか」
「太助様〜」
「今行く!じゃあな」
「お気を付けて」
「サンキュウ〜」
バタン
「さて、それでは私達も出かけるとするか」
「そうですね」

「太助様、今日の晩御飯は何がいいですか?」
「そうだな〜久しぶりにマーボー豆腐なんかいいかもな」
「そうですね」
「そういえばお茶菓子も切れてたんだ、ちょっと待っててくれ」
「わかりましたわ」
「え〜と・・・・あったこれだ。シャオお待たせ」
俺は走ってシャオのとこらまで戻った。
「しかし飛欄が来てからなくなるスピードが速くなったな」
「飛欄さん、甘いもの好きですものね」
「そこらへんがルーアンに似てるな」
「そうですね」
シャオが笑って言った。
「それじゃあ材料を探すか」
「はい」
「まずは豆腐だな。え〜と、豆腐って何処にあるんだっけ?」
「豆腐ならあちらにありますよ?」
「ああ、ありがとうござ・・・・いっ出雲〜!?」
「シャオさん、こんにちは」
「こんにちは出雲さん」
俺は無視かよ・・・・
「何でお前がいるんだよ!」
「私が買い物をしていてはいけないのですか?」
「うっ・・・そんなことないけど」
「それに私だけじゃないですよ?」
「なに!?」
「野村君があちらにいましたよ」
「(よりによってたかしかよ!)」
「太助様どうなさいました?」
「シャオ、速く買い物を終わらせてここから出よう」
そう言ってシャオを急かそうとしたが時すでに遅し。
「あ、シャオちゃん!」
「・・・・・・・(遅かったか!)」
「どうしたんだ太助?そんな顔して」
「別に・・・・・」
「そうか?」
「たかしさんは何を買いに来たんですか?」
「俺のノートとかが切れたから買いに来たんだ」
「(チャンス!)そういえばたしか俺のノートも切れてるから
買いに行こうぜシャオ!」
俺はシャオを引っ張って走り出した。
「太助様?」
「あっ!?太助!クソ逃げられた」
「大丈夫ですよ、今のうちにレジに先回りしておきましょう」
「なるほど!じゃあ行くぞ出雲!」
「たのむから呼びつけは止めてくださいよ・・・・・」

「ふぅ、逃げ切ったな」
「いきなりどうしたんですか?太助様」
「いやなんでもないよ」
「そうですか?ならいいんですが」
「さて、と出雲たちのことだからレジに先回りしてるに違いない」
ならば・・・・
「シャオすまないが先に行って公園で待っててくれないか?」
「・・・・・・・わかりました」
「ごめん」
「いえ、いいんです」
「それじゃあシャオ、また後でな」
「はい」
俺はそういってレジに向かった。
「あっ、太助ぇ!シャオちゃんはどうしたんだよ!」
「ふっ、貴様らの思惑なんてお見通しさ!シャオには先に帰ってもらった」
「なんですって!やられた・・・・」
「諦めるな出雲!まだ走れば間に合う!」
「そうですね、行きますよ野村君!」
「おうよ!」
ズドドドドドドドドドド
「あいつらいつからあんなに仲がよくなったんだ?」
レジを済ませて公園に向かった。
「シャオお待たせ」
「それでは帰りましょうか」
「ああっと、今帰ったらたかし達に会っちまうな・・・・・」
「太助様?」
「シャオ、もう少し公園にいないか?」
「・・・・・・・はい!」
「いやそんなに声を上げなくても」
「すっ、すみません」
「いや別にいいよ」
俺たちはベンチに座った。
「もうシャオが来てから3年ぐらいたつんだな」
「そうですね・・・・・・」
「あの時は正直さ、俺はいつも一人ぼっちで友達もいなかった」
「・・・・・・・・」
「だからシャオが俺の下に来てくれて本当に嬉しかったんだ・・・・・」
「・・・・・・」
「だからさ、シャオ。これからも一緒にいてくれよな!」
「はい!」
「さ、そろそろ帰るか!さすがに出雲たちも帰っただろう」
「?」
「ほら何してんだ、置いてくぞ〜」
「あっ、待って下さいよ〜」
俺は、シャオに会えてよかったと思う。
だからシャオといつまでも一緒にいるために
キリュウ達の試練をこれまで以上に頑張ろうと決心した。
「よし!がんばるぞ!」

あとがき

こんにちは、アキトです。
短くてすみません。ネタが切れてたもので・・・ごめんなさい。
今回の「平穏な平日」はシャオがたくさん出せてよかったと思います。
次回からは投稿するのに時間がかかると思いますが
これからも末永くよろしくお願いします。
では第5話でまた会いましょう。 

2003年6月10日アキト作