FightRPf Dat.1「野生の名の下に平和を守れ」
FightRPG Dat.1「野生の名の下に平和を守れ」
 
謎の少女「タイトル微妙に誤解を招きそうなんだけど?」
 
それはこれからの展開を読んでいけば分かることです。そして、上の少女が誰なのかも。
 
 
 
フィ「・・・結構距離あるのね。」
 
セ「これでも距離は短くなった方なんですよ。以前は屋敷の方まで直接行かなきゃいけませんでしたし。」
 
フィ「ちょっと待って。・・・・屋敷?
 
セ「はい、かの有名なお嬢様ですよ。小2の時に同じクラスになったことがあって、それ以来ちょくちょく遊びに行ってるんです。」
 
フィ「遊び相手に出資させるなんてあつかましいにも程があるわね。」
 
セ「大丈夫です!人助けっていう立派な理由がありますから。」
 
フィ「自分に正義があるような言い方しても無駄だと思うけど?」
 
などとこの二人のやりとりはこんな感じである。
 
 
あの一件以来、セリカは唯一の保護者である祖父・祖母の相談を受け、
 
3学期が始まるまでには帰ってくると言う約束でフィリアのお供を特別に許可されたのだ。
 
 
とか何とかやっているウチに到着らしく、セリカがとある建物の前で立ち止まる。
 
セ「さぁ、到着でーっす♪」
 
フィ「・・・・何だか、趣味丸出しというか・・・別の意味で不気味かも?
 
気にしちゃいけない。
 
セ「こんにちわーっ!誰かいませんかぁ・・・」
 
建物の中には完全に人はおろか、小動物の気配もしない。
 
フィ「・・・・留守みたいだけど。ここって・・・・カフェ、なの?」
 
セ「そうですよ。『カフェミュウミュウ』っていって紅茶やケーキがとってもうぐふぉ!!
 
フィリアのボディーブローがセリカの鳩尾にジャストミート。
 
フィ「お茶なんて呑気に飲んでる場合じゃないでしょ!!あたしは一刻も早く本格的に出発したいのに。」
 
セ「い・・いえ、その私のげほっ・・・・知り合いが・・ゴホッゴホッここでお手伝いをしてぐはっ・・・・るんです。」
 
むせながらも必死に己の正当性を説明するセリカ。最後の『ぐはっ』っていうのは吐血の効果音だ。
 
フィ「全く・・・。んで、その知り合いの名前は?直接家の方に乗り込むから。」
 
セ「フィリアさんもフィリアさんでやることが常人離れしてますね。」
 
何とでも言え。
 
 
少女「漫才でしたらどこかよそでやってくれません?」
 
 
後ろからいきなり声をかけられ、びっくりしたセリカとフィリア。振り向いてみると
 
女の子が5人ほど立ちすくんんでいた。
 
セ「・・!!みんとぉぉぉぉぉぉぉっ久しぶりぃぃぃっ!!!」
 
さっ←何かを懐から取り出す音
 
ごおぉ〜ん←顔面が何かに直撃
 
みんと(以下み)「新年を迎える前に見たくない顔を見た気がしますわ。」
 
フィ「いくらなんでも金だらいで防御なんてドリフも顔負けね。」
 
しかも金ダライなんて代物どうやって携帯していた。直撃した前頭葉部をさすりながらセリカは開き直り
 
セ「単刀直入に言うわ。いくらか金貸して?
 
み「帰れ。」
 
ぅわ、容赦ねぇなあこいつ。
 
フィ「ダメだって。どうする?」
 
セ「うーん・・・。じゃあ夜中にこっそり忍び込んで金庫から資金調達・・・」←すっげぇ真剣
 
セリカが全てのセリフを言い終える前に、他の全員は一気に戦闘態勢へ移行、
 
ラッシュを繰り出してセリカを闇へと葬りさった。
 
 
・・・・・・
 
 
フィ「ま、とりあえずバカが復活するまでお互い自己紹介といきましょうか。あたしはフィリア=ティオロード。理由は後で話すけど、セリカと世界中を旅することになったの。よろしく。」
 
いちご(以下い)「じゃあ今度はあたしね。あたしは桃宮いちご。」
 
注:セリカただ今氣をためて自己再生中・・・
 
み「あたくしは相沢みんと。一応セリカと同じクラスだった事もありましたけど・・・決して友達とかそういう類じゃありませんからお間違えのないように。それでは改めてよろしく。」
 
注:セリカ再生に失敗してさらに出血・・・
 
れたす(以下れ)「私は碧川れたす。よろしくお願いします♪」
 
注:セリカ出血多量のため、意識が遠のいていく・・・
 
ざくろ(以下ざ)「藤原ざくろ・・・よろしく。」
 
フィ(ぅあ、めっちゃ無愛想っ!)
 
注:セリカ、謎の波動の加護を受け、自分を取り戻す。
 
歩鈴(以下歩)「初めましてなのだ♪黄 歩鈴って言うのだ(はーと)」
 
フィ「めっちゃハイテンションね。」
 
い「いつものことですよ。歩鈴のテンションは。」
 
 
むくっ←セリカ復活
 
 
セ「今、カナの声が聞こえたような気がしたんだけど・・・?」
 
フィ「CVネタらしいけど設定があやふやな状態で出しても話をややこしくするだけよ。」
 
セリカ・フィリア以外全員「「「「そしてそんなことつっこめるのフィリアさんだけ。」」」」」
 
オリキャラ同士のCVネタ漫才ほど分かりにくいものはない。
 
フィ「・・・!いけないいけない、話が脱線してたわね。それじゃ、あたしの旅の理由について何だけど・・・・」
 
 
・・・・・・
 
 
い「そんなことが・・・・。」
 
フィ「出来ることなら知り合いに協力できそうな人がいれば紹介してほしい所なんだけど・・・とてもそうは言ってられないわね。」
 
み「・・・・・しょうがないですわね。」
 
い「おっ、出ました大スポンサーみんと様!!」
 
み「おだてても何も出ませんわよいちご。・・・実はこの休みの間はわたくしの別荘でゆっくり年を越そうかと思いましたが、ついでにご希望の場所につれていって差し上げますわ。」
 
フィ「う、嘘ぉ・・・。ついでとは言え、お金持ちってやることが大胆なのね。」
 
歩「そうでもないのだ。こんな事出来るのはみんとのお姉ちゃんだけなのだ。」
 
セ「だからみんとを訪ねて、こうやってきたわけじゃない。」
 
み・フィ「「黙れこのスットコドッコイ。」」
 
セ「うー・・・ひどいな二人とも。ま、結局出資してくれるわけだし、結果オーライって事で。」
 
フィ「ここまでくると前向きなんだかただの天然なのかよく分からないわね。」
 
ま、ここで今更セリカの天然ぶりを攻めてもどうしようもない。
 
セ「それにしてもみんと、あなたがこんなところで何の見返りもナシにバイトだなんて。どゆこと?」
 
み「何だかトゲのある言い方ですわね?」
 
い・れ・歩(((元クラスメイトだけにみんと(さん・お姉ちゃん)の性格をよく分かってらっしゃる)))
 
フィ「ま、人それぞれ言いたくない事の一つや二つ位あるわよ。あんまり深追いしないでおきましょうよ?」
 
み「お願いですからそのネタであたくしをいぢめるの止めていただけます?」
 
半泣き状態で語るみんと。でも描いてる側からしたらかなりおもちろい(ハート)。
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
その直後、作者自身も一行のラッシュを全てクリティカルで喰らった。総数31Hit。
 
ま、作者がここでくたばっても読者の皆さんには何の支障もない(←あるって)ので、このまま話を続けることにする。
 
 
そして、お互いの自己紹介もほとなく終わったとき、再びフィリアが何かを感じ取った。
 
そう、それはもうピキーンと。
 
フィ「・・・!来たわ!!黒いヤツがゴッソリと!!
 
セ「何だが黒くて堅くててらてら光ってて暗くて湿った所が好きな割に速いせーぶつみたいな言い方ですね。」
 
いや、そっちの方が具体的でイヤすぎる。
 
フィ「・・・・真面目に言ってるの。ま、何にしても向こうから出向いてくれるなんてラッキーだわ。」
 
セ「それじゃ、行きましょうか。街の人達に被害が及ばない内に。んじゃま、資金については後ほどということでよろしく、みんと♪」
 
セリカ以外全員((((((うぁまだ諦めてなかった))))))
 
後味の悪い一言を残したまま、セリカはフィリアと共にカフェを後にした・・・。
 
 
 
そして残された5人。
 
み「どうします?」
 
い「どうするって・・・・。この状況でやる事って一つしかないでしょ?」
 
れ「そうですね。」
 
歩「正義の味方がやることといえばただ一つなのだ!!」
 
ざ「行きましょう。もしかしたら奴らも関わっているかも。」
 
何やら固い決意の元、先に店を出た二人の後を追う5人だった・・・。
 
 
 
そして進む二人(セリカ・フィリア)・・・。
 
フィ「廃工場が今回のフィールドとは、なかなかシャレてるじゃない。」
 
セ「街中よりかはマシですね。いろいろと見られると面倒ですし。」
 
辺りを見回す二人。辺りはしーんと静まりかえり、人一人の気配すらしない。
 
が・・・・
 
かさ・・かさかさかさ・・・・
 
天井の鉄骨をはう音が工場内に響く。すると・・・・
 
セ「ま、まさか・・・ホントにいたの?黒くて堅くててらてら光ってて暗くて湿った所が好きな割に速いせーぶつが!!
 
フィ「そのネタはもういいから。」
 
もしそうだとしても、ヤツが出すにしては音がでかすぎる。
 
音に似合う大きさを想像するのすらイヤになる。
 
すると・・・・
 
どざざざざざ!!!←何かの軍団が一斉落下
 
セ「・・・っ!何こいつ等!!」
 
フィ「さしずめノミ・シガラミ等の進化系みたい。しかも集団でやってくるなんて、やってくれるじゃない!!」
 
いや、ポ○モンじゃないんだから。
 
セ「とりあえず援護頼みます!一匹ずつ確実に仕留めていきましょう!!」
 
フィ「了〜解っ!」
 
言うが否や、フィリアは銃を構えて複数の敵を同時に照準に入れる。
 
 
フィ「マシンガン・ヴァレットっ!」
 
 
フィリアの素早い動きによって撃ち出された弾丸の嵐が複数のクリーチャーを同時に撃ち抜いていく!!
 
それでも、数は向こうの方が上で幾分か撃ち洩らしも存在する。
 
そんな奴らも・・・・
 
セ「・・・・獅龍剛炎拳・地の撃、参の型・・・。
 
自らの拳にありったけの氣を溜め、それを勢いよく地面にたたき付ける!
 
それにより氣が地面の中で炸裂し、セリカ・フィリアを中心に瓦礫の破片が残りのクリーチャー
 
をまとめて薙ぎ倒す!!
 
「地裂・爆砕轟拳!!」
 
その直後、破片の衝撃によってはじき飛ばされたクリーチャーの大群がどさどさと落下してきた。
 
まるでマンガの中で、天高く殴り飛ばされたチンピラの様に。
 
セ「・・・・一丁上がりっ♪」
 
フィ「今回は比較的あっさりとしてたわね。」
 
以外と落ち着いているように見える二人だが、清純系の女の子がこの場に居合わせたならば・・・
 
辺りに散らばるバラバラとなったクリーチャーの亡骸を見るなり、間違いなく失神するだろう。
 
二人が勝利を確信した・・・・その時
 
ずるっ・・・・ずるっ・・・ずるっ・・
 
周辺に散乱しているクリーチャーの肉片がずるずると動き出した。
 
まるで何かに引きつけられるように一ヶ所へと向かっている・・・。
 
フィ「後をつけてみる?」
 
セ「当〜然っ♪」
 
聞くまでもなかった。
 
二人が肉片の行き先に向かうと・・・な、なんと!!
 
セ・フィ「「な、肉片が人型に!!?」」
 
そう、辺りに散らばった肉片が一ヶ所に集まり巨大な人型へと姿を変えていたのだ!!
 
フィ「こんなんインチキっ!!!」
 
セ「どうしよう・・・・。こんなに大きくちゃ私の剛炎拳も使えない・・・・・。」
 
???『Shaaaaaaaa・・・・』
 
口らしき所からよだれをだらだら垂らし二人を凝視する巨大クリーチャー。
 
フィ「・・・・やってやろうじゃないの。デカかろうが小っちゃかろうが、殺らなきゃや殺れるんだからっ!!」
 
目がマジになったフィリア。覚悟を決めて銃を構え、クリーチャーの懐へと向かう!
 
すると・・・
 
 
???「ちょーっと待ったぁっ!!」
 
 
突如何処からともなく少女の声がこだまする。そして二人が視線を向けたその先には・・・
 
ミュウイチゴ’(以下ミイ)「例え理性のない怪物とはいえ、女の子に手加減無用で襲いかかってくるなんて、卑怯千万っ!!」
 
いや、どちらかっつーとさっきまではフィリア達の方が優勢だったんスけど。
 
これでもかというくらいに。
 
ミイ「本日も、地球の未来に・・・ご奉仕するニャン♪」
 
 
・・・・・・・(間)
 
セ「・・・・これランキングキャラクター?」
 
ミュウミント(以下ミミ)「そういうマニアなネタを出すほどの余裕が今のあなた方にあって?」
 
セ「冗談だってみんと、っていうかここでボケなきゃ話が進まないと思ったから。」
 
気付いてたんスか、ミュウミントの正体。っつーか・・・
 
フィ「いちキャラクターが作者の権限を勝手に使うな。」
 
もっともな話である。
 
ミュウザクロ(以下ミザ)「漫才やってる場合じゃないわよ。私達が引きつけるから一気に決めて!!」
 
セ「でもどうやって?これだけデカけりゃフィリアさんの弾丸も通用しませんよ?!」
 
フィ「セリカちゃん。こういう輩は大体弱点の相場が決まってるのよ。」
 
セ「それってどこなんです?!」
 
フィ「ま、見てなさい!」
 
 
前回の戦闘のように銃のマガジンを新しいものに装填し直すフィリア。
 
その間、ミュウレタスとミュウプリンが戦闘態勢に入り、巨大クリーチャーにガン飛ばし♪←微妙に違う
 
ミュウレタス(以下ミレ)「行きますっ!!リボーン・・・・レタスラーッシュッ!!
 
どどどどぉぉぉぉっ!!
 
凄まじい水のラッシュが、巨大クリーチャーの動きを押さえ、攻撃に転じる機会を奪った!
 
ミュウプリン(以下ミプ)「まだ終わりじゃないのだ!リボーンプリングリング・インフェルノォォ!!
 
ぷにゅぷにょぷにょん
 
ミュウプリンの放った一撃が、クリーチャーをの動きを完全に止めた!
 
そのチャンスを逃すまじと、待機していたフィリアがクリーチャーのある部分に照準合わせをする。
 
フィ「くたばれ、化け物っ!!」
 
ドォン
バシャアァァァアン
 
フィリアの放った弾丸は、インフェルノをも貫通し、クリーチャーの頭部を粉々に吹き飛ばした!
 
頭部を吹き飛ばされたクリーチャーは、原型を維持できなくなり、その場でどろどろと崩れ始める・・・。
 
セ「なるほど・・・・脳味噌が弱点って訳ね。」
 
どんな怪物といえど、脳に直接攻撃されてはひとたまりもない。
 
今回のクリーチャーは、雑魚の集合体だったということもあってか、その効果も絶大だ。
 
セ「それにしても・・・いつ見ても普通の銃じゃないですね。マシンガンのようになったり、マグナムみたいになったり。」
 
ミレ「妙に詳しいですねセリカさん。」
 
セ「知り合いの影響です。」
 
そいつはとてつもない銃火器マニアなのだろう。もしくは洋画マニア。
 
フィ「『ヘルヴァイパー』・・・それがこの銃の名前よ。リボルバーにマグナム弾を・・・マガジンにピストル弾をそれぞれ装填して使い分けることの出来る万能銃。」
 
セ「ヘルヴァイパー・・・。怖そうな名前ですね。」
 
フィ「残念だけど、今回思い出せたのはこれだけ。ま、それなりに戦えるようにはなってきたわね。」
 
そう・・・・彼女の場合、生存本能によって、一部分だけ記憶が戻っていくという感じらしい。
 
言い換えれば、戦闘の内容によっては全てを思い出すことも、理論的には不可能じゃない。
 
ってことは・・・?
 
ミュウミュウ達「「「「「ってことはあたし(私)達全員でラッシュを加えれば完全に記憶が戻るかも?」」」」」
 
フィ「忘れたの?ヘルヴァイパーはマシンガンの代わりにもなるのよ?」←妖しい笑み
 
こいつ等が本気出したら半径100mは確実に廃墟となるだろう。
 
セ「み、みんなお願いだからなるべく穏便に行こう・・・ね??」←必死の訴え
 
いくらなんでも巻き沿いだけはご免だ・・・。そうセリカは天に祈りつつ、
 
にらみ合うフィリア&ミュウミュウ達を引き連れて、廃工場を後にした・・・・。
 
 
そして、誰もいなくなった廃工場で、クリーチャーの残骸を見つめる男が一人・・・。
 
男「なるほど・・・・ミュウミュウですか。見つけましたよ・・・手がかりの一欠片(かけら)を・・・・。」
 
面妖な仮面を身につけた男は、薄笑いを浮かべてその場から消えてしまった・・・。
 
 
続く
 
あとがき
予告通り出しちゃいましたよ・・・。いいのかな?こんなネタ使っちゃって。
ちなみに一番最初の謎の少女の正体はいちごです。・・・・ダメぢゃんオレっち(汗)。