あとがきすいません・・・何だか読みにくい戦闘シーンとなってしまって後悔中です。いワいち書きたいことがまとまらず、リディア
第16話「試される絆、そして背負いし業(後編)」
 
前回のあらすじ(定番化)
 
ビエントへと向かう道中の最中、実の旧友、京介が突如立ちはだかった。
 
必死の攻防戦の末(っつーかリディアの参戦により)、何とか二人の大喧嘩は丸く収まった。
 
・・・が、今度はピンゼルで姿を現した淋が突如現れ、太助達を凝視する。
 
何だか実達の過去に深く関わっている様子だが、果たして一行は無事にビエントへと
 
たどり着くことが出来るのだろうか!?
 
 
と、まぁ前書きはこの辺にして・・・当の京介と淋はというと?
 
「・・・・・・・」
 
「・・・・契約違反ですよ?京介くん??」
 
「元より本気でお前の仲間になったつもりはない。俺は俺のやるべき事がしたかっただけだ。」
 
「そうですよね・・・。あなたならそう言うと思ってましたよ。」
 
すっ・・・
 
「!!!」
 
淋はフッと消えたと思うなり、京介の真正面へと現れた。
 
「・・・・お仕置きです。」
 
ざくっ!!
 
「うわあぁぁぁぁっ!!!」
 
淋は懐から短剣を素早く取り出し、京介の太股に突き刺した!!
 
「私と契約を結んだからには、私の思うように動いて貰わねば困ります。」
 
ぐりぐりぐり
 
「があぁああぁああっ!!!!!」
 
淋は刺したままの短剣をぐりぐりとかき回した。京介は今まで味わったことのない激痛に
 
思わずその場に倒れ込む。
 
「・・・それと、契約上あなたはウチの機密条項を守り通さねばならないのですよ?」
 
「っっっっ!?」
 
「勝手にベラベラと喋って貰っては困りますねぇ。」
 
「・・・・・だったら、たった今、お前との契約をうち切ってやる。そこまでしてお前との義理を守る必要はないしな。」
 
「そうですか・・・。」
 
やけにあっさりと引いた淋。こうしてみてみると逆に怖い。
 
と、淋は突如ニヤリと微笑み、右腕を空へ向けると
 
パチン
 
ひゅん  どっしーん!!
 
淋の指パッチンと共に、いかつい形状のロボットが空から落下してきた。
 
「対OCSIANソルジャー用アーマーロボット、通称『ゴーレム』です。今のあなた達なら十分でしょう・・・。」
 
「・・!気を付けてください、ゴーレムは装甲が極端に強化された重装甲型の戦闘メカです!!」
 
「なーに、単に重いだけの木偶の坊じゃ!わしらの敵ではない。」
 
リナの忠告にも全然余裕の表情のマクベイン。実、京介の二人が戦闘不能である今、
 
このメンツでやるしかない。
 
「そうそう、京介くん。これは今までの成功報酬です。とりあえず、早乙女実を戦闘不能にしたのは正解でしたね。大事にとっておいて下さい・・・。」
 
そう言うと淋は一つの札束を京介の側へと放り投げた。
 
「銀河系統一通貨・・・。」
 
「なお、契約をうち切ったキミはもう用済みです。OCSIANの方々共々一緒にくたばって下さい。」
 
しゅん・・・
 
またも淋は意味深な笑みを浮かべて消えてしまった。
 
淋が置いていった札束を目の前にし、拳を握りしめて悔しがる京介。
 
「俺は・・・こんなモノのために・・・。ちくしょう・・・・ちくしょう・・・。」
 
後を追って一発ブン殴ってやろうにも、足がやられて身動きがとれない。
 
ただ、ジッと見ているだけしかできなかった。
 
「大地に根を下ろし、生命(いのち)を育む樹木達よ・・・我と汝等の力を今ここに示せ!!」
 
ヒュルヒュルヒュル!!
 
詠唱の終了と共に、リディアの頭上に巨大な薙刀が姿を現す。
 
「いっけええぇぇぇ!!」
 
ガキン!!バキィン!!
 
リディアの薙刀二連撃も、ゴーレムの重装甲の前には全く歯が立たない!!
 
「堅ったーい!!」
 
「どくんじゃリディアちゃん!!ここはわしらが一気に攻める!!!」
 
「いくよ、じいちゃん!!」
 
「マックじいさん、準備オッケーよ!!!」
 
「よし、トリプルアクセルじゃ!!
 
一斉に飛び出し、フォーメーションを組むフォルト・ウーナ・マクベインの3人。
 
だがそれよりも早く、ゴーレムは動きだし、フォルトとマクベインの背後に回り込んだ!!
 
バキッ!ドバキャ!!
 
「うわあぁっ!!」
 
「ぐおっ!!」
 
見かけによらず、かなりの運動性能を誇るゴーレムを前に、
 
あっさりと自前の合体攻撃を破られたフォルト達。
 
「くっ、負けるもんかっ!!」
 
残ったウーナも弓矢で応戦するも、薙刀ですら受け付けなかった装甲を
 
ただの矢で貫くことなど出来ない。次第に距離を詰めるゴーレム。そして、
 
ぎゅいーん、がっちょん がっっちょん  ばしゅーん!!←ワイヤー○フィス△?
 
「きゃあぁぁぁぁ!!!」
 
ばきっ!!
 
ゴーレムの放ったワイヤーナックルは、発射と同時にウーナの上半身にクリーンヒットし、
 
そのまま彼女を吹き飛ばした。
 
マクベイン一座、全滅。
 
「そんな・・・マクベインさん達が。」
 
「何諦めてんのよ七梨っ!!残ったあたし達が頑張れば済む事じゃない!!」
 
ちなみにここでは触れられていないが、シャオ&レイチェルの二人は
 
とっくにゴーレムの一撃で伸びている。それも実にあっさりと。
 
「・・・・どうする、リナ?」
 
「このままじゃ勝ち目がないわ・・・。私が囮になるから、その隙に二人でゴーレムの関節部を狙って!」
 
「分かった。気を付けてくれよ・・・。」
 
お互いに頷き合うと、リナは先導してゴーレムに突っ込む!!
 
「招来!黒炎刀っ!!」
 
右人差し指・中指に念を込め、短刀のような炎を作り出すリナ。
 
その間にリディアと太助はゴーレムの両側から挟む形で回り込んでいた!!
 
だが、ゴーレムは何にも動じることなく、両腕からガトリングガンを全周囲に向けて発射する!!
 
ダダダダダダダダダダッ!!!!
 
「「「うわあぁぁぁっ!!」」」
 
不意に仕掛けてきた一斉射撃に、もろに直撃を受けた3人。
 
幸い致命傷は避けられたものの、今の攻撃で完全に機動力を失ってしまった。
 
「・・・・負けらんないのに。・・・・負けられないのに・・・。」
 
必死に歯を食いしばって立ち上がろうとするリディア。太助やリナも立ち上がろうとするも、
 
もはや足に力が入らない。かくいうリディアも、足がフラフラで立っているのもやっとの状態である。
 
「あたしは・・・今日の今まで実くんに頼ってきた・・・。いつもいつも実くんに助けて貰ってばっかだった・・・。だから・・・」
 
リディアは立ち上がるときに杖代わりにしていた薙刀を構え直し、
 
「今度は、あたしが実くんを守る番なのっ!!」
 
リディアが完全に立ち上がっていた時には、ゴーレムは既にガトリングガンをロックオンしていた。
 
もちろん標的は・・・リディア。
 
そして・・・
 
どっかーぁん!!
 
すさまじい轟音と共に、視界が砂煙で曇る。
 
・・・変だ。ゴーレムの攻撃が来ない。
 
リディアが不審に思いながら、見つめたその先には・・・
 
巨大な銃を持ってゴーレムに立ちはだかる女性が立ちすくんでいた。
 
金髪ですらりとした体型。人形のような表情をしながら、
 
その瞳は吸い込まれるような緑を醸し出していた。
 
「好きな人のためなら命を張るか・・・。確かに共感できる面はあるけど、賛同は出来ないわね。」
 
謎の女性は優しく微笑むとゆっくりとゴーレムとの間合いを広げる。
 
当のゴーレムはというと、ちょうど腹部に当たる部分に大きな風穴があいていた。
 
自分達があれほど苦労しても傷一つつけることすら出来なかったゴーレムの装甲を一撃で・・・。
 
「あ、あなたは・・・一体誰??」
 
思わず敬語で尋ねてしまったリディア。しかし、女性は何も語ろうともしない。
 
「今は、それどころじゃないでしょ。待ってて、すぐにケリを付けるから。」
 
女性は華麗に、それでいて無駄のない動きで再び銃を構える。
 
「オクスタンランチャーBバスター!これで終わりよっ!!」
 
どぅんどぅん どぅっん!!
 
彼女の放った三連撃は、確実にゴーレムの装甲を貫通して重要回路部分を完全に破壊した!!
 
そして、頭脳を失ったゴーレムは、そのまま火花を散らして機能を停止した。
 
 
ぶぅんぶぅんぶぅうん!!
 
 
謎の女性は実に軽々と、その手の重そうな銃をクイックドロウしてみせる。
 
カッコ良く、キザに構えるとリディア達の方に向き直った。
 
「淋を追ってこの世界にやってきてみれば・・・とんでもないことになってたわね。」
 
「えっ、・・・あなた、淋を知ってるの?」
 
「まあね。詳しい理由は言えないけど、わたしも淋を追ってる身よ。」
 
「追ってるって・・・捕まえるって事?」
 
「ま、そういうことね。じゃ、わたしは淋を追わなきゃいけないから、これでおいとまするわ。バァイ!!」
 
女性は軽く投げキッスをするとすたこらと立ち去っていった・・・と思ったら急に戻ってきた。
 
「言い忘れてたけど・・・七梨くん何情けないカッコしてんのよ。そんなのあなたらしくないわよ。」
 
「???!」
 
太助は、自分の記憶の中にない、はっきり言って初対面の女性に
 
投げキッスまでされて、しかもさらに名指しで親しそうに話しかけられて、
 
少々困惑気味だったが彼女が去った後、15分位してようやく立ち直った。
 
「・・・・一体、何者なんだ?あの人は。」
 
「何だか、太助君の知り合いみたいだったけど・・・。太助君は心当たりある?」
 
「いや、全然。」
 
大体太助の周囲に集まってくる女性は、濃いキャラクターが多いため
 
一回出会ったならば絶対に忘れることはないだろう。
 
 
 
その後、意識を取り戻した他の面々は、傷ついた体を癒すため、急いでビエントへと向かった。
 
だが、このとき一行が傷を負ったのは、自らの体だけではなかった・・・。
 
 
 
                                              to be continued・・・
 
 
あとがき
 
すいません・・・何だか読みにくい戦闘シーンとなってしまって後悔中です。
 
いまいち書きたいことがまとまらず、リディア達の心理描写を尊重するあまり、
 
他の部分がかなりおろそかになりました。しかもこれ以上手直しできそうにナシ・・・(泣)。