あとがき勇者シリーズの影響をメチャメチャ受けてのギャグ炸裂。僕的には太助ならベストフィットするのではないかと思いましたの
第18話「反省会&大特訓」
「と言うわけで、みんなに集まって貰ったわけだ。」
「のっけから手抜きだね。」
「・・・・ま、手抜きなのは作者と言うことで・・。」
実の仕切りにフォルトがイチャモンをつけるが、当の本人はさして気にはしない。
ちなみに説明しておくが、彼らは今ピンゼルの街道のど真ん中であれこれ言っている。
端から見ると非常に異様な光景である。
「でもさ、実くん。七梨達は分からなくはないけど、何であたし達まで?」
「よく考えて見ろ。俺達は曲がりなりにも淋の所の戦闘メカと何度も戦闘を経験している。」
「にも関わらず、この世界に来てから2戦一敗1分(?)の成績。確かに痛いわね。」
リディアの問いに実が答えると、リナはうんうんと頷く。
「と、言うことで。初心に返る為にも、フォルトや太助への剣術のレクチャーも兼ねて特訓を始めようというわけだ。」
「何で僕までメンバーに入ってるの?」
実のメンバー選出に不満らしく、フォルトが抗議の挙手をする。
「・・・前々から言いたかったんだが、お前の剣術は自己流のせいか無駄が多い。ま、かくいう俺もそうなんだが。」
「んで、太助くんと一緒に剣術の勉強をしようと。」
「ま、そんな所だな。」
腕組みをしながらはきはきと答える実。実際フォルトの剣術はマジで自己流です。←原作でもマクベインは教えようともしてなかったし
「さてと・・・マクベインさんはちゃんとした護身術を学んでいるから問題はないとして・・・。」
「あのぅ・・・わたしはどうすればいいの?」
実が残りのメンバーを選出していると、ウーナが立候補してきた。
確かにこの前のゴーレム戦では無惨な結果だった・・・。
「・・・・ウーナの場合、まずは基礎体力の錬成から始めたほうがいいかもしれんな。後は打たれ強さか。」
「う〜〜ん・・・。」
ちょっとそれは難しいなぁ・・・と言う表情でウーナは唸る。
実際彼女のような後方支援タイプのキャラは前線向きではないのは周知の事実である。
「今すぐにってのは・・・さすがに無理よね?」
「いや、方法がないわけではない。」
「えっ、どうするの?」
「戦闘前に必ずこの『トリプ○A』なるモノを飲んでおけば多少は・・・」
「ドーピングじゃねーか。」
それでは一時しのぎにしかならないだろう。
っていうか、そんなことを毎度毎度してたらいつかウーナが鼻血出してぶっ倒れてしまう。
「実、お前はウーナさんをジャンキーにするつもりか?」
「この程度でジャンキーになるのなら、その時は見込みがなかったということだ。」←酷い
「まじめに考えろ。」
太助の言い分ももっともである。
「第一『トリ○ルA』何てモノをどこから手に入れるのかも謎よね。」
「あ、あの〜・・・。わたしはもういいですから、フォルちゃん達の特訓の方を・・・。」
仕方なく諦めてフォルトに順番を回すウーナ。
いくら強くなりたいと言えども、廃人にはなりなたくない。
・・・・・というわけで始まる大特訓。
「では、まずは基本の『受け』から始めようと思う。」
「受け?」
「ああ。これがあると無いとでは防御力に雲泥の差が出る。」
「で?どうすりゃいいんだ??」
太助とフォルトがそれぞれ剣を構えると、実は自分の刀を取り出した。
いや、取り出したと言うより『産み出した』というべきか?
ゴーレム戦の時のリディアと同じく、空中で刀が産み出されたのだ。
「・・・・あの時から気になってたけど、どういう仕組みなんだ、ソレ?」
「俺達も詳しい理由は分からんのだが、俺達は自分の属する属性のエネルギーを利用して、個々の武器を合成することが可能なのだ。」
「じゃあ、ゴーレムとの戦いで、リディアちゃんが槍みたいな武器を出したのは手品じゃなかったんだね。」
「槍じゃない、薙刀だ。」
「いちいちそこまで細かくつっこまなくても。」
実のツッコミで少しへこみ気味の様子のフォルトだが、実は構わず続ける。
「さて、剣で相手の攻撃を受けるときにはどのような形が望ましいと思う?」
「う〜ん・・・・こんな感じ?」
実の問いにフォルトが剣を構えて言う。
どんな格好かというと、刀身がちょうどフォルトの頭あたりに来て刃が前後を向いている感じだ。
「・・・違うな。」
「えっ?」
「その構えでは相手によっては力負けして押し倒されてしまう。何より、相手も同じ剣で勝負する場合、刃こぼれを起こす危険性がある。」
某剣術漫画で実際に載っていたテクニックだ。剣道をやっている方は参考にしても言いと思う(ただしソレでどうなっても作者は一切の責任を負いません)。
「あくまで相手の攻撃を受けるときは剣の峰の部分。そして構え方は、切っ先を下にして攻撃の流れを自分の下方に受け流す形にしろ。」
「なるほど、柔よく剛を制すってことか。」
「また、盾についても同じ事が言える。殆どが丸みを帯びた形状の物が多いため、その特性を利用して相手の攻撃を受け流すことが出来よう。」
どこぞの熱血少年の場合、『当たって砕けろ!!』等とほざき返すかもしれないが、
むしろ砕け散るとそのまま天国へちょっとした出張・・・というオチになりかねない。
「あと太助の方は・・・剣技自体には問題はないのだが、決め手となる技がないのが唯一の弱点だな。」
「あぁ、必殺技のことな。」
「そうだ。てなワケで、お前に一つ技を伝授してやろう。」
「おぉ・・・太っ腹、実。」
初めて垣間見る実の懐の広さに感心しつつ太助は実を凝視する。
と、どっからともなく実は自分の体の数倍もある丸太を実に軽々と運んできた。
その顔つきときびきびとした動作を見て、こいつもこいつでまともじゃないなと改めて実感する一行だった。
「では行くぞ!・・・・とおぉぉりゃああぁぁぁぁ!!!」
実は刀を構えて勢いよく大ジャンプを繰り出し、そのまま垂直に落下してきて
丸太をてっぺんから真っ二つに叩き斬った。
ずずーん!!←真っ二つになった丸太が地面に倒れた
「必殺の剣技、『縦・一文字斬り』。要はただの切り落とし攻撃なんだがな。」
「しかもパクリかよ。」←実を除く全員。
分かる人には分かるネタである。
これには作者の実家がケーブルテレビ萌え(意味不明)な環境と化しているのが大きな要因であろう。
「何を言う。立派に技として成立しているじゃないか。」
「黙れパクリ魔が。」
やっぱりこいつも普通じゃなかった・・・。ま、今更そんなことをつっこんでも
始まらないのでこのまま話を続けることにしよう。
一方、リナ&リディアの特訓の場合はというと・・・
どどーん!!←ファイヤーボール炸裂
ちゅどーん!!←実が応戦
「うきゃあぁぁぁ!!」←リナ&リディア共に吹っ飛ぶ
「どうしたぁ!!お前等しばらくしない内に腕が落ちたんじゃないのか!?」
「金太郎ぉ!!」←リナ(謎)
「まだまだぁぁぁぁ!!」←リディア(更に謎)
『まだまだ』というセリフを出すのにわざわざ意味不明なボケを出す二人。
しかもよりにもよってパチンコネタ。
とても常人の繰り出す状況とは思えないほどの激戦を繰り広げていた。
でも、見た目の激戦ぶりに対して意外と余裕そうにも伺える。
サイ○人やセー◎ー戦士(爆)もびっくりモノである。
「・・・・あいつ等何であんなに強いんだよ。」
「さすがフォルト達にアドバイスをするだけのことはあるのぉ・・・。」
「わたし教わって無くてよかった・・・(汗)。」
更にこの3人の異常さが露呈された瞬間であった。
to be continued!?
あとがき
勇者シリーズの影響をメチャメチャ受けてのギャグ炸裂。
僕的には太助ならベストフィットするのではないかと思いましたので・・・。