あとがきギャグキャラ新たに誕生。ショタに可愛い物好きとは、少々タチが悪いな・・・。
第8話「お出かけレッツゴー」       
 
 
前回までのあらすじ
 
 
突如原因不明の事故によりヴェルトルーナの端っこ『ラコスパルマ』へと飛ばされてしまった太助とリナ!二人は他の仲間達を探し出すためラコスパルマの旅芸人、マクベイン・フォルト・ウーナとパーティを組んだのだった。・・・しかーっし!!初っぱなから炸裂するマクベイン・フォルトの恐怖ボケと殺人ツッコミに圧倒され先が思いやられるのだった。果たして二人の運命やいかに!!?
 
 
ばき←グローブで殴りつけた
 
どさり←倒れた音
 
 
「長すぎる上に黙って聞いておれば人のことを好き放題言いおって!!」
 
作者を殴り飛ばすとはやはり侮りがたしマクベイン。
 
 
「・・・相変わらず普通じゃないわねマックじいさん。まぁ今に始まった事じゃないけどね。」
 
「じいちゃんらしいと言えばじいちゃんらしいね。」
 
そこであっさり納得するのもどうかと思われるぞ?フォルト&ウーナよ。
 
とりあえず一同はラコスパルマを出発し、現在ルース街道を進行中である。
 
空はぽっかぽかの散歩日和で、ポケーとして思わず一人ボケに走ってしまいそうな勢いだったが、
 
そんなことはなかったので話を続けよう。
 
街道の半ばあたりに来たところで、太助がマクベインに尋ねてきた。
 
「マクベインさん、これからの予定は?」
 
「このままルース街道を進んでクランカへと向かう。クランカではラコスパルマで作った染料で織物を織っておるのじゃ。距離的には大したこと無いからあっさり着くぞ。」
 
「じゃあこの大荷物のほとんどはそのクランカっていう所に持っていくんですね。」
 
 
そう、現在太助はクランカへと持っていく染料全てを担いでいる。
 
クランカへ行くのならとついでにと頼まれた品物だ。
 
軽く彼の2〜3倍はあるだろう大きさの荷物を背負って歩けるのだからキリュウの試練も無駄ではなかったようだ。
 
「・・・ゴメンね太助くん。マックじいさんたらこういうときだけ年寄りのフリをするんだから。」
 
「いや、ウーナさんが謝ること無いよ。みんなを一緒に捜してくれるんだからこれくらい軽い軽い。」
 
「言ってる割には表情が結構黒いね。」←フォルト(真顔)
 
たしかに太助の言ってることも分からんでも無いが、全部持たせることはないだろうと言う恨みの気持ちもあるらしく、かなりダークな表情である。
 
「ばうー」←ジャン(初登場)
 
「ちぃぅ」←リック(同上)
 
「ほれ、ジャンとリックも頑張れと言うとるぞ?」
 
「どう考えても『少しぐらい持ってやれよ』って言ってるように見えるんだけど??」
 
しかしマクベインにはそんな気はさらさらない。むしろ軽快にスキップしながら進んでいく。
 
明らかに太助を挑発しているようにとられかねない。
 
 
結局フォルトも荷物の半分を持つことで今回は事無きを得た。
 
「ところでさ・・・」
 
「何だい?フォルト君。」
 
「太助君っていま幾つなの?」
 
「14だけど・・・。それがなにか??」
 
「へぇ、僕らとおんなじだ。」
 
実際はフォルトとウーナの年齢については細かな設定はなされていないのだが、
 
これからの展開を考えると同い年でないと困るので同じ14歳という事にしてある。←横暴
 
「私もおんなじですよ。」
 
リナも時を同じくして答える。
 
「何じゃ、わしはてっきりもう19〜20はいっとるのかと思っとったぞ。」
 
「それって地味に貶してない?じいちゃん。」
 
「何を言うか。それだけ大人の女性としての品格に満ちあふれておると思ったんじゃよ。」
 
「まぁ・・・そんな・・・。」
 
思わず顔を赤らめるリナ。
 
「それにないすばでぃー色気もムンムンじゃったしのぅ。」
 
「本題はそっちか。」
 
いつものスケベ調のマクベインに落胆するフォルト。
 
しかし、ここで色気ムンムンと聞いて落ち込んでしまった輩が一人いた。・・・ウーナである。
 
「な、なんでウーナが落ち込むんじゃ!?」
 
「・・・どうせわたしは色気も何にもありゃしない女の子ですよぉーだ。」
 
さりげに気にしていたようだ。
 
まぁウーナに限ったことではないが、思春期の女の子とは自分のプロモーションに
 
コンプレックスを抱くこともある年代なのだ(作者は男なのでそこら辺はよく分からないが)。
 
「そ、そんなことはないぞウーナ!今のままで十分かわいいぞ!!」
 
「今頃フォローしても遅いわよぉ・・・。それにかわいさじゃなくて色気で悩んでるんだから。」
 
「う・・・。」
 
言葉に詰まるマクベイン。
 
「大丈夫だよウーナ。板胸でも十分色気のうちに入ってるから。」←フォルト(いい笑顔)
 
とすっ←首筋に矢が刺さった
 
ぐにゃり←崩れ落ちた音
 
「フォルちゃんまで何言ってるのよ!!」
 
「フォローのつもりだったのに・・・弓矢でツッコミいれなくても・・・。」
 
「もぉ、知らないっ!!」
 
ウーナは完全に頭に来てしまったようだ。にしても鈍感すぎるぞフォルトよ。
 
そしてこの二人のやりとりを見て、うなる太助。
 
「なんか・・・他人事のようには見えないなぁ・・・。」
 
「太助くんも何か心当たりがあるの?」
 
「いや、そう言う訳じゃないんだけど・・・。何となくそう思っただけ。」
 
今までの行いから自分も鈍感なところがあったのでは?と思い始めていた太助であった。
 
そんな四人をさしおいて、マクベインはさっさと進んでいく。
 
「ほれ、さっさとせんと置いていくぞ。」
 
 
ずるずるずる・・・
 
 
「フォルちゃん引きずられてる・・・。」
 
「元気なお祖父さんで良かったな、フォルト君。」
 
太助の一言は微妙にフォルトにカチンときた。だから困ってるんだよと言わんばかりの表情だ。
 
弓矢が刺さったところから血がどくどく出て、顔色が悪くなっているのにかなり余裕そうだ。
 
マクベインが道なりに進むごとに赤い線が引かれていく。
 
しかも進むごとに線はどんどん太くなっていった。
 
「ん・・・?」
 
どんっ
 
突如立ち止まるリナ。そして思いっきり背中にぶつかった太助。
 
「どうしたんだ、リナ?急に立ち止まって・・・。」
 
「・・・来るわ。」
 
「えっ??」
 
魔獣『モンキ』・『アルマジロン』が現れた!!
 
戦闘開始!!
 
「ちょっと待たんか。」
 
いきなりなんだよ太助。
 
「それはこっちのセリフだ!いきなり魔獣と戦闘だなんて聞いてないぞ!!」
 
あなた前回のフォルト達の話を聞いてなかったのですか?
 
村を一歩出たら魔獣だらけだと言うとったでしょうに。
 
「くっ!・・・作者の陰謀で勝手に殺されてたまるか!!絶対に俺はシャオを探し出すんだ!!!」
 
陰謀とは人聞きが悪いなぁ・・・。
 
ま、とにかくやる気を出してくれたのだから良しとするか。
 
太助はフォルトから譲り受けた「旅芸人の竹光(ただの竹刀、クランカのお土産品?)」を構える。
 
すると・・・?
 
「いやぁ〜ん!!このオサルちゃんかわいすぎ〜(ハート)」←リナ(とってもいい笑顔)
 
満面の笑みを浮かべてモンキに抱きつこうとするリナ。が・・・
 
ガシッ←爪で引っかかれた
 
リナは早速4のダメージを受けた。バカだ・・・。
 
リナ残りHP17。←意外に多め
 
「ショタコンの上にカワイイ物好きだったとは初めて知ったぞ。」←太助(酷い)
 
「モンキってそんなにカワイイ??」
 
フォルトが疑問に思うのも無理はない。
 
でもリナからすれば、モンキはこの世のものとは思えないほど可愛らしい魔獣だったのだろう。
 
でもリナはくじけずに更に暴走。
 
「このアルマジロちゃんもすっごくかっわいぃ〜(ハート×2)」 ←リナ(すっごくいい笑顔)
 
性懲りもなく今度はアルマジロンに抱きつこうとするリナ。が・・・
 
ごろごろごろごろ・・・←アルマジロンと一緒に転がってく
 
「・・・・・・」←太助(腹痛から来る頭痛をもおよした)
 
「・・・・・・」←フォルト(意識が途切れる寸前)
 
「・・・・・・」←ウーナ(リナの気持ちも何となく分からないでもないなぁ〜と言う表情)
 
「・・・・・・(悦)」←マクベイン(大問題)
 
・・・こうしてリナはあっさりと戦闘不能に陥り、
 
その後、クランカまでフォルトと共にマクベインに引きずられていった。
 
その時、ルース街道に新たな赤く太い線が引かれていったのは言うまでもない・・・。
 
 
                                              to be continued!!?
 
 
 
あとがき
 
ギャグキャラ新たに誕生。ショタに可愛い物好きとは、少々タチが悪いな・・・。