あとがき次回は僕が全力を尽くしてプロデュースした戦闘シーンです。・・・かなり分かりにくいな。要精進・・・っ!
第9話「ペチャコンビ、ここに誕生(下ネタ)」
前回、路上にいきなり現れた魔獣にベタ惚れしたリナは戦闘不能に陥り、
ウーナに弓矢でツッこまれたフォルトと共にマクベインに引きずられ、
ようやく今クランカに到着したところである。
「さーてクランカに着いたことじゃし、おのおの情報収集と行くかのう。」
「そうですね。固まって聞き回るよりかは効率がいいですし。」
「ん、オッケー。」←復活済み
「あ、フォルちゃん復活してる。」
「落ち合う場所は村の入り口で。じゃあ各自散開!」
こうして、はぐれ仲間捜索大作戦クランカ編が始まった。
・・・・数分後。
「ほんとにここら辺にいるのかなぁ・・・?」
太助は村の北にある水門前にて一人たたずんでいた。
とりあえず、二日前に水門近くで見知らぬ女の子が空から降ってきた
という噂を聞きつけ、急いで向かったのだが・・・
「誰もいないじゃん。」
無駄足かと諦めかけたその時
「るく〜ん・・・」
崖の上から女の子の声が聞こえてきた。
「みっの〜るく〜ん(ハート×5)」←気持ち悪いくらいの笑顔
少女マンガのヒロイン(昔バージョン)のような笑みでスキップしながら少女、
リディアは太助の元へと崖をジャンプして迫ってきた。が・・・
ばきっ←地面に勢いよく落下した音
「・・・・・・」
むくっ←起きあがった
「み〜の〜る〜く〜ん〜」←血まみれ状態でさっきの笑顔
一瞬太助の時が止まった。
「うわぁ〜!!口裂け女だぁ〜!!」← 太助(泣)
あまりに気持ち悪い表情で迫ってくるので、太助自身も錯乱状態でリディアから逃げる逃げる!
しかも口裂け女と勘違いして・・・。
崖から落ちたときのショックで唇が裂け、口の周りが血まみれだ。加えてリディアの笑み。
その恐怖は想像を絶するものであった。
「あたし・・・きれい?おーっほっほっほ!!」← もはや完全に妖怪
「ポマードポマードポマードポマードポマードポマード!!」←太助(泣きじゃくりながら逃げる)
もはや錯乱・・・いやむしろ混乱状態に陥っている太助&完全に口裂け女になりきったリディア。
口裂け女を避わす呪文『ポマード×3』もどう考えても合計で六回は言っている。
これではむしろ逆効果だろう。
するといきなりリディアは立ち止まって太助に叫んだ。
「ってなんであたしが口裂け女の役をやんなきゃいけないのよ!!!」
「お前が怖すぎる笑みで迫ってくるからだろーがっ!!」
今頃元のキャラに戻ったリディア。本来ならここで笑いが入るはずだが、
実の立場を考えると太助は笑えなかった。
実は一体この恐怖の笑みから、今までどうやって逃れることが出来たんだろう?
「っていうか七梨、あんたこんな所でなにしてんの??」
「いまさらそんなことつっこむなよ・・・。」
リディアの頭上には明らかに『?』マークが5つぐらい浮かんでいた。
どうやら口裂け女のギャグは無意識下によって行われたものらしい。
「そんでもって何で七梨を実君と勘違いしたのかしら?・・・はっ、いけないいけない!!『実君に会いたい病』の禁断症状が出てきたわ!!」
「やっぱり人間的にかなり問題があるなお前って。」
太助のリディアに対する言い分はもっともであった。
「とりあえず俺はお前を捜しにきた。そして、これからこの世界を回って他のメンバーを捜し出すつもりだ。でも、お前は一応軍人だし特に身体に異常がないんだったらここに置き去りにしてさっさと次の町にでも向かいたいんだがそれでもいいか??」
「ちょっとまたんかい!!」
さあ行こうかときびすを返した太助の肩を思いっきりつかむリディア。
その場をさっさと立ち去りたい太助だったが、リディアはそうはさせてくれなかった。
「結局の所あたしのこと心配して探しに来たのか否かぐらい教えなさいよ。」
「ひとまず死人を出してなかったから俺的には『まっいっか!』と言った感じなんだが。」
「・・・・・・」
リディアは正直複雑な心境だった。そう言う意味で心配してたんかいとか
いろいろ太助にツッコみたいところだったが、何だか疲れてきてそれどころではなかった。
「もういいわ・・・。ところで他には誰かいないの?」
「リナが一緒にいる。・・・今は別行動だけど。あとこの世界の人。」
リディアは太助に聞こえない程度の音量でチッと舌打ちした。
男(実)にしか興味ない彼女にとって知り合いがリナだけというのは非常に不快なものなのであった。
「太助くん!今さっき悲鳴が聞こえたけど一体何・・が・・・あった・・・・・」
「「・・・・・・」」←マクベイン・ウーナ(硬直)
先程の太助の悲鳴を聞きつけ、駆けつけてきたフォルト達。が・・・
「「「口裂け女だぁ〜〜〜!!!!」」」←マクベイン・フォルト・ウーナ(大泣)
血まみれのリディアを一目見るなり、太助と同様のリアクションで逃げ出した3人。
・・・(間)・・・
「ふぅ・・・。とにかく一人目ゲットじゃのう。」
「あぁ・・・ほんとに怖かった。」
「ぐすっ・・ひっぐ・・・。まだ涙が止まらないよぉ・・・。」
水門近くの小屋にて一休みさせてもらってる一行。
半ばへこみ気味のマクベイン一座だったが、とりあえず当初の目的であった
太助ファミリー(違う)の一人を見つけだした。残りあと8人・・・。
「リディアちゃんの笑みって確かに不気味だもんね。」←リナ(真顔)
「あたしにケンカ売ってんのリナ?!」
リディアのキャラを考えてあっさり納得してしまうリナだったが、
リディアはあっさりそれを認めるほどアホではなかった。
「ところでリナ達は何か情報を掴めたか?」
「ううん・・・。私が聞いたのは太助くんと同じくリディアちゃんの事だったわ。それ以外には何も・・・。」
「フォルト君達は?」
「僕らは一つだけ妙な噂を聞いた。」
「そうそう、ピンゼルでものすっごく強い鉄の怪物が時々町を襲ってるんだって。」
「鉄の怪物!?」
フォルト達の口から語られた衝撃の事実に言葉を失う太助達。
「しかもその怪物が現れ始めたのは一週間前・・・。ごく最近なんだよ。」
「俺達がこの世界に飛ばされた事と何か関係があるのかな?」
うなる太助。
「最後にマクベインさんはどうでした?」
「わしはのぅ・・・」
そういうとマクベインは懐から妙なモノを取り出した。
「これが噂に聞く『寄せて上げるブラジャー』じゃ!!」←すっごくいい笑顔
たんっ
ばきっ!!
フォルトのひじ打ちがマクベインの顎にクリーンヒット。
「何じゃフォルト。この画期的な新アイテムのすごさを聞きたくはないのか?」
「何でそんな女性下着を懐ん中に入れてるんだよ!!そしてそんなモンどっから手に入れてきた!!」
フォルトの言うとおり、マクベインの行為は下手をすると逮捕確実のモノである。
「全く!せっかく真面目な話をしてたのに・・・。一応聞くけど・・・どうするのソレ?」
嫌な予感がするのか、一応聞いてみるフォルト。
するとマクベインはブラジャーをウーナの方に向け、こう言った。
「ウーナよ、今日からお前も大人の仲間入りじゃ!!」←満面の笑み
ウーナはマクベインを近くの水路へ投げ捨てた。
すると速攻で水路からはい上って小屋へと戻るマクベイン。
ビショビショに濡れて少しヘコんでいる。
「わたしが色気無いことで悩んでるのを知っててわざと言ったの?」←ややキレ気味
「いやなに・・・わしはウーナにマクベイン一座の紅一点としてこれからも頑張って欲しくて・・・。」
「余計なお世話よ!!」
完全にマジギレしたウーナ。藪をつついて蛇を出すとは、まさにこのことであろう。
「しかたないのう・・・。」
しょぼくれたマクベインは、今度はブラジャーをリディアの方に向けた。
「じゃあリディアちゃんが今日からマクベイン一座の紅一点じゃ!!」←やや不満そう&でもいい笑顔
とすっ←毒矢が刺さる音
ぐにゃり←崩れ落ちた音
「無関係の人まで誰が巻き込めって言ったのよ!!」
「乗り換えが早すぎるよじいちゃん!!そんでもって何でそのブラジャーを使いたがるの!?」
「ペチャ軍団も磨けば輝く巨乳軍団へと変身できると判断したからじゃ。」
「やっぱりそれはあたし達に対する宣戦布告ととらえていいのかしら??」
拳に怒りを込め、わなわなと震えるリディア。今すぐにでも葬ってやろうかと思ったが、
太助達の説得により何とか押さえている。
「とりあえず・・・あたしの胸が小さいって言うのは認めるわ。それは紛れもない事実だから・・・。」
いつになく素直なリディアだ。と思ったら
「でもいきなりそんなブラジャー突き出されてあまつさえそれを着ろだなんて人を小馬鹿にするにも程があるわよ!!」
リディアにしては珍しく理にかなっているセリフである。
「しかしじゃリディアちゃん。お主胸のサイズはいくらじゃ?」
バキッ←容赦なし
「レディーに対してそんなこと聞くなんてサイテーね!!」
マクベインは藪をつついて蛇を出すどころかアナコンダまで出している。
女性に尋ねてはいけないタブー三原則(体重・スリーサイズ・経験回数)←最低
を何のためらいもなく引っかき回せるのは世界広しといえどもこのジジイだけであろう。
「全く・・・人を何だと思ってんのよこのジジイは!!」
「リディアちゃんのサイズはねぇ・・・たしか○○pだったと思いますよ。」
さくっ←近くにあったナイフ
「余計なことベラベラ喋ってんじゃないわよこのバカ娘!!」
「えっ・・・何で言っちゃいけないの?」
リナ自身は悪気はなかったらしいが、コンプレックスの強いリディアにとっては
許されざる発言であった。
「そんな貧乳の君にプレゼント!巨乳になれば沢山男にモテるようになるぞ?」←下ネタ&最低その2
「大丈夫、実君は普通の男と違って色気があると逆に引いてくから。」
「わたしにはフォルちゃんがいるからいいもん。」
どうあってもブラを着けるつもりはない二人。っていうか普通の反応である。
「・・・・・さみしいのぉ。」
「アホなこと抜かしてないでそろそろ本題にもどらさせてくださいよ。」
太助のツッコミもひどい。
「やっぱり今回もじいちゃんのせいで話がそれていったね。」
「今に始まった事じゃないけど・・・マックじいさんその性格、どうにかした方がいいわよ。」
今回もって事はフォルト、以前にもあったのかこのパターン・・・。
「・・・ゴホン。まぁフォルト達の情報が本当かどうかはピンゼルに行ってみれば分かる事じゃし、今日はここで一泊していくとするかの。」
「賛成!実は僕もうヘトヘトだったんだ。」
マクベインの案に賛同するフォルト。だが、太助は違った。
シャオ達のことが気がかりでしょうがない想いで頭の中がいっぱいだったのだ。
「シャオ達・・・無事だといいんだけど。」
「そんなに心配なの?」
気にかけるリナ。
「いや・・・シャオ達は精霊だから身の安全とかは大丈夫だと思うんだよ・・・。問題は誰かを勢い余って殺して補導されてないかって事なんだよ。」
「それってあたしを見つけた時とおんなじパターンじゃない。」
それだけ驚異だと言うことだろうかあの3人の存在は。
「・・・焦る気持ちは分かるけど、先にあたし達がバテたんじゃ本末転倒だからね。そこんとこ理解しときなさいよ七梨。」
「ああ・・・。」
太助にゆっくりと微笑んで肩をたたくリディア。
そう・・・まだまだ太助達の旅は始まったばかりなのだ・・・。
to be continued!!
あとがき
次回は僕が全力を尽くしてプロデュースした戦闘シーンです。・・・かなり分かりにくいな。
要精進・・・っ!