プロローグ



プロロ―グ




どこまでも続く闇の中で俺は考え続けた

俺の存在理由・・・・それは未だに解らなかった
なんで俺はここに存在するのだ?・・・・そう、思うときが何回もあった
いや、一応ひとつわかってはいる。でも、それは言われた使命であって俺の本当の存在理由ではない・・・・

人間どもが生まれて死んでいく・・・・
これは自然の摂理の中では当たり前のことだ
生物は記憶を受け継がせるために種の保存をする。つまり、繁殖するのだ。だから、その法則の流れに逆らってはいけないことだ。故に必ず、『生まれて死に歩んで死ぬ』の循環を壊してはいけない。それが、人間の存在理由だ。人間それぞれが違う存在理由があったとしても、俺から言わせてもらえばそうなる

だが・・・
死の恐怖に勝てない者達が考え持つもの・・・・永遠の命
永遠の命があると信じてすがる者
わかっていても、心の奥底で願う者
生の執着心
俺はそんな輩どもの心がわかる、いや・・・・感じ取ってしまう!!!!
俺の後継者を探す能力
こんなのさえなければいいのに!!!!と、思うことがある
生の執着心は醜い下等人間種に多く見られる
下等人間種の思考が、直接俺の頭の中に入ってくる
醜く穢れた下等人間種は『自分だけ死にたくない。死ぬのが怖い。自由に独裁したい。』そう言った思考が流れ込んでくる。それは、昔も今も変わらない
だれか・・・だれかこの術を・・・・忌々しい呪いを解いてくれ!!!! ・・・・・・・・・!?
なにか大きな力と空間の歪みを感じる・・・この感覚はなんだ!?
どことなく俺と似たような物を持っている・・・・しかし、何かが違う!!!
この感覚が気になるが危険だな・・・・一応与えられた使命を行わないといけないな
怪しまれないように距離を置いて行こう
場所は・・・・鶴が丘だな!!!!
そして、俺は闇の世界から抜けた