せかいの真実




第六話『せかいの真実』


前回のあらすじ・・・・・・・・・


メンドイので前回参照!!

無「だめ作者・・・・・・・・・」






那「さぁってと、・・・・・・詳しい話を聞かせてもらうよ?」
純「ああ」
七梨家のリビングで那奈はソファーに座っていた
純一と無劉は、純一が那奈から見て右側のソファーに、無劉は左側のソファーに座っていた
太助は那奈の右隣に座っていた
いつものルーアンなら直ぐに太助の隣に座りたがるが、今回は違った
「なんかふざけてる場合じゃないっぽいしね・・・・」と言ってルーアンは静かに那奈の後ろに立った
他の面々、シャオは「お茶を淹れてきますね」と言い台所に行って、キリュウはルーアンと一緒に那奈の後ろにいた
フェイは「ずっと立っていると思うから太助の隣でも座ってな」と那奈が言ったのでフェイは太助の隣に座っていた
杉並達は純一の後ろに立っていた
那「単刀直入で聞かせてもらう。まず【守護者】とか【管理者】とはなんだ?」
純「【守護者】と言うのはこの銀河(ほし)の生命、創造物を守護する存在。っと、直之さんが言ってました」
那「その直之は今何所にいるんだ?あんた等と一緒じゃないのか?」
那奈の言葉に純一は少し顔を俯いた
純「直之さんは・・・・・消えたんだ」
那「へっ?」
杉「詳しく言うなら俺等と戦った魔物と一緒に消えてしまったのだ」
純一は昔(太助達にとっては未来の出来事だが)自分達と一緒に戦った戦友の別れを引きずっていた
そのことを知ってる『親友』杉並だからこそ純一に言わせないよう
気配って自分から言ったのだ
那「そうか・・・・・すまん何か悪い思い出を穿り出してしまったらしいな」
杉「消えたわけで、死んだわけじゃないから俺達と同じように何処かに生きているかもしれない」
那「まぁ〜直之とかいう奴の話はここら辺でいいわ。じゃ【管理者】って言うものは何なのか教えてくれ」
純「【管理者】は―」
無「それは俺から言った方が良いだろう」
無劉は那奈と純一との話に割り込んできた
那「なら頼む」
無「【管理者】とは【守護者】と違って全次元(ぜんせかい)を管理する存在だ」
太「全世界ですか?」
無「まぁ正しくは全次元だがな」
太「管理をするっていうのは?」
無「全次元の生命、創造物、その他存在するもの全てを管理する。まぁ簡単に言うならお前達で言う部屋の掃除となんら変わりはしない」
無「例えるなら、部屋を掃除していて要らないゴミは捨てて、必要な物は綺麗して管理する。それと同じだ」
この言葉を聞きリビングは沈黙が訪れた
無劉が発した内容は太助達にとって衝撃がデカイ事実だった
自分達は今目の前にいる人物にとってはゴミと同等であると告げられたようなものだ
だが、それに対する怒りよりも『何かが足りない』と心の何処かで引っ掛かり怒りを出すこともそうだが
言葉を発することさえ出来なかった

―――――――――――――――――


だけど、沈黙も永遠では無い
この沈黙を破ったのが
ル「ねぇ一寸質問して良い?」
ルーアンである
ルーアンは『何かが足りない』事を聞こうとした
無「ああ」
ル「【管理者】【守護者】が居るって事は他にも誰か居るの?」
無「ああ居る」
ル「それって―――」
無「既に気づいている者も居ると思うが【守護者】の対極する存在がある」
無「それが【破壊者】だ」
無「【破壊者】はその名の通り破壊する者だ。この銀河の生命、創造物を徹底的に『破壊』する存在だ」
無「【守護者】【破壊者】は両方ともこの銀河では【神】の存在であるが、先ほどにも言ったようにこの二人は対極関係にある」
ル「それはつまり・・・・・」
無「理解できると思うがその二人が戦うことがある」
無「だが、お互いが戦うことは稀にしかない。二人は活動する周期が定められている為そう多くはお互いが戦わないようになっている」
ル「どうして?」
無「本来【破壊者】は一種の0に再生させる(リセットボタン)のような者だ。この地球全ての生命、創造物を破壊する為に存在する。例えば、お前達はゴミをそのままにしないだろ?ゴミはまとめてゴミ箱に捨てるだろ?それと同じだ」
無「この銀河にとって多くなった『ゴミ』を処分するようなものだ」
無「で、今度は逆に【守護者】は定められた命で無い者、この銀河を救済、破滅から解放する者達を影から守護するんだ」
無「この二人の説明を聞くと別にどうでも良いと思われるが実はそうでもないんだ」
ル「だからなんで?」
ルーアンは無劉の長ったらしい説明にイライラしてきたのか口調が喧嘩腰になってきた
無「そんな強大な力の持ち主が戦ってみろ?惑星1個位は木っ端微塵になるのがオチだ」
ル「・・・・まぁ何となくわかったけどさぁ〜―――」
無「二人が戦って出る影響はこの地球を破滅に導く力だ。この二人の戦いによってこの地球の彼方此方に何かしら異変を伴う」
太「それってまさか?!」
太助達は既に『足りない』物が理解出来たから心に余裕が出来ていた
だが、あえて今はルーアンと無劉の話の為別に聞かなくてもルーアンが聞いてくれるだろうと思っていたため太助達は何も質問をすることは無かった
でも、無劉が言った『異変』という単語に反応した
太「今起こっているこの『異変』はまさか―――」
無「その通り。【守護者】【破壊者】の戦いによって出た影響だ」
無劉はそれが当たり前と云わんばかりにキッパリと言った
那「じゃぁ〜もうこの、地球は無くなる運命ってこと?!」
那奈は声を荒げて無劉に言った
無劉はそれを制するように手を前に出した
無「まぁ〜待て、何も無くなると決まった訳じゃない」
那「でも、あんたさっき惑星が木っ端微塵になるって―――」
また那奈は声を荒げた
普段の彼女ならこんな話は笑い話としてケラケラと笑っていただろうが、今現実に起こっていることと話がリンクしてしまっている為彼女の中にもう直ぐ来る「終わり」の恐怖で心が破裂しそうになっていた
いや、那奈だけではない
太助もまたその恐怖を味わっていた
だが、ここで取り乱しても意味がないと判断し、尚且つキリュウの試練によって常人よりも頑丈な精神をもっていた
その為、太助は何とか今の自分を保つことが出来ていた
無「今迄もそういった二人の戦いがあった。だが、今こうしてこの地球が存在しているんだぞ?」
無劉の言葉に那奈は恐怖が消えた
確かに今地球は存在している
もし、無くなっていたら自分達はここには存在するはずがないのだ
那「じゃぁなんで・・・・」
無「それは俺が介入したからだ」
那奈の疑問を無劉が答えてくれた
でも、無劉の言った意味が解らなくて更に質問した
那「なんであんたが関ってくるんだ?」
無「言ったろ?俺はこの全次元を管理する【管理者】だ。やたら無闇にあいつらが争ってこの地球を勝手に滅ぼす訳にもいかん」
無「だから、俺もこの戦いに加わって早めに終わらせるんだ」
那「だけど、そうしたら」
無「まぁ〜少し損傷が出るが、木っ端微塵よりかはましだ。それに損傷と言っても俺が二人を異次元に飛ばして俺も戦う為損害は星座が無くなる程度位だろう」
那「そうか」
無「だが、実はまだこの話には続きがあるんだ」
一同「え?」
流石の純一達も知らなかったのか太助達と同じく疑問符が頭についた
純「一寸待ってくれ」
無「ん?なんだ」
純「俺は【守護者】直之さんからこの戦いが終われば全てが平和になるって言われたんだが―――」
無「ああ、そうだ」
無「だが、今回は一時的なものでしかないんだ」
純「なっ!どうして?!」
無「【守護者】【破壊者】にとってはいつも通り自分の使命に従って働いているが・・・・・・今回は違うんだ」
純「違うって・・・・何が?」
無「この戦いは我等、いやこの全次元に存在する全ての生命を創造した創造神が仕組んだ争いなんだ」
一同「・・・・・・は?」
一同(この場にいないシャオを除く)は鳩が豆鉄砲を喰らったような素っ頓狂な顔だっただろう
皆開いた口が塞がらない状態だった
無「この創造神の陰謀はお前ら人間の未来の出来事なんだ」
一同「へ?」
もはや一同の頭の中はスパークミストが起こっていた
思考が中々追いつかず頭の回路が火花を出している状態に近かった
あの冷静なキリュウ、杉並でさえ「は?」の表情になっていた
無「まぁ〜、急に言われて『そ〜うなんだ〜』と理解してもらえるような内容じゃないからこうなることは大体予想してたが」
太助達は未だに口が開いた状態だった
無「お前ら何時までそんな滑稽な格好でいるつもりだ?」
無劉が言ってもまだ反応を示さなかった
いや―――
クイクイ←無劉の腕を引っ張てる
フェ「・・・・・・」
無「ん?なんだ?え〜っと・・・・・」
フェ「フェイです」
普段のフェイにしてはやけに丁寧な口調で自己紹介をした←失礼
無「良し。じゃぁ〜フェイちゃん何か聞きたいことある?」
フェ「別にそんなに大切ではないと思うけど・・・・」
無「?」
フェ「未来の出来事って、何が起こったの?」
フェイのこの言葉に一同は我に返った
ル「そ・そうよ。そうよ!!一体未来何があったって云うの?!」
那「それにもし未来の出来事ならなんで過去の存在のあたし達がこんな目似合わなくちゃならん!!」
純「普通に考えれば有りえない話だな」
正気に戻った途端にそれぞれが意見を飛ばした
無「お。やっと元に戻ったか」
無劉は意見を飛ばす三人を見てそういった
太「あの〜無劉さん?」
無「?あっ!すまんすまん一寸お前らの反応がな・・・、そうだな。未来に起こった出来事というのは未来の科学技術が創造神達の住む世界に一時的に介入してしまったのが原因なんだ」
太「だったら尚更俺達には関係ないんじゃ―――」
無「だが、未来の人達も黙ってこの宣戦布告、破滅を受け入れるはずがなかった。その来るべき戦いの為に研究を重ねて神の戦争の対抗手段を考えたんだ」
無「だけど、創造神はいち早くそれに気づき人間達にばれない様に過去にウィルスを送り込んだんだ」
太「なんでですか?」
無「未来の人達は過去の人達の子孫。ってことはその祖先を断てば一気に未来人の人口が減少する」
太「あっ!」
流石の太助もわかったのだろう
この戦いがなぜ関係ない過去の自分達が巻き込まれるのか
無「更にだ、創造神は【守護者】【破壊者】の周期を乱してお互いが戦うように調整してこの年代なったて訳さ」
太「そっ・・そんな」
太助は絶句した
太助だけでなくリビングにいたフェイを除く全員が絶句していたのだ
フェ「じゃぁ〜なんであなただけは私達の味方になるの?」
無「俺だけ味方になるわけじゃないさ。【守護者】【破壊者】もうまくすれば味方にすることが可能さ」
フェ「だって、さっき―――」
無「まぁ〜細かい話は、今は一寸後でな。どうも君以外は皆固まったままだから」
無劉の言うとおり太助達は絶句して数分たってやっと元に戻ったほどだ
丁度皆が戻った時にシャオが「お茶が出来ました♪」とお茶を持ってきてくれた
シャ「あの〜・・・皆さん大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」
太「え?」
シャオの言うとおり太助達は疲労の色を隠せてなかった
精神的に疲労が溜まったのだろう
それ程の事実と衝撃の話の内容であったのだから仕方がない
シャ「もし宜しければ、長沙を出しますが?」
太「あっ!大丈夫だから」
シャ「そうですか?」
シャオは少し不満があったが皆に「大丈夫」と言われた為
「わかりました」と頷いた
シャ「それでお話は終わりましたか?」
太「えっと」
無「まだだが・・・・・・皆疲れてるみたいだからな今日はこの辺で終わらせる」
無劉の言葉に皆(シャオ、フェイ除く)全員安堵の息を出した
無「話を整理する時間を与える。その間にちゃんと今の状況を理解しとけ?」
一同(シャオ、フェイ除く)「わかった(わかりました)」
話はこれでひと段落したが
無「さてっと、宿を探さないとマズイな」
那「は?なんで?」
無「・・・・俺が流石にココに泊まる訳にもいかんだろう?だから―――」
那「何言ってんだ?あんたが泊まっちゃいけないなんて誰が言ったんだ?それに、続きを聞かせてもらわないとな」
那奈はシャオからお茶を飲みながら無劉にそう言った
無「良いのか?」
那「良いって良いって♪確かまだ太助の部屋空いてるだろ?」
太「まぁ〜詰めれば何とか大丈夫だと」
那「なら決定だ」
先ほどまでの乱れはどこぞに消えたのか
那奈はまた普段の彼女に戻って元気に陽気な声をあげた
今は頭の整理する時間が欲しかったのだろう
だからこそ、その休憩時間が貰えて一安心しているのである
無「じゃこの辺で今日は休んで寝るか?」
無劉のその一言で一同がそれぞれの部屋に戻って休息―――

ピンポーン!

しようとしたら玄関から呼び鈴が聞こえてきた

那「ったく!誰だよ?こんな時に来る奴は?!」
太「那奈姉いない相手に言っても意味ないよ・・・・」
那「わかってるって!!」
那奈はソファーから立ち上がり玄関に向かった
那「はいはいどちら様で?新聞勧誘、借金取り、ビデオ撮影、盗撮はお断りだ。ジャンボ宝くじ当選3億円で半分私にプレゼントは大歓迎だ」
太(最初はわかるけど後のは関係ないんじゃ・・・・)
純(他人に金を与える奴は余程の金持ちの気前良い奴か成金馬鹿だと思うが・・・・)
太助と純一は那奈の発言に『ありえないだろう』の心ツッコミを放ってた
んで、那奈は玄関に行って・・・

ガチャ

那「あいよ――」

出「こんにちは那奈さん」
た「おじゃましま〜っす」
乎「こんにちは」
花「おじゃましま〜す」
翔「那奈姉こんちわ」
出雲とたかし、乎一郎、花織、翔子が玄関の前に立っていた
那「何の用だい?」
那奈はいつもの面々を見て聞いた
那奈はこの面子が今回はいつもと違うことで来たと思ったからだ
いつものことなら―――
※
出雲とたかしはシャオに会う為
乎一郎はルーアン先生に会う為
花織は太助に会う為
翔子は那奈と一緒に太助とシャオの恋仲進展させる為に思考(作戦ともいう)を練る為

だが、今回は―――
出「先程太助君の家のほうから眩しい光の玉が出てきましてね。どうなったかちょっと」
那「ならもう用は済んだだろ?あたしん家は無事だし皆も生きてる」
た「でも、あれ程太助家に居た変な恐竜が消えるのを見たんだぜ?」
那「んなもんは何かの気のせいじゃないのか?」
乎「その時誰か空に居たような・・・・」
那「人間が空を飛べるわけないだろうが」
花「でもでも、何か七梨先輩家の周りが異様に多かったですよ?変な恐竜?」
那「偶然偶然・・・・って、あたしは疲れてるんだから!!もういいだろ?!」
出雲達は知らないが、那奈は先程無劉の話で精神的に疲れてる状態なのである
まぁ〜、そんなことを知らないからこそ
どんどんと質問を聞いていくのであった
翔「那奈姉ちょっと早くないか?」
那「旅行から帰ってきたばかりだから!!」
た「あれ?太助の姉ちゃんって確か家に居たんじゃないっすか?太助が電話で俺に宿の残りを聞いた時に言ってたし?」
那「た〜す〜け〜!!」
もう那奈の頭は早く休みたいと危険信号を出していた為、自分が前行きたいと駄々こねたことをすっかり頭の中から消えていた
無「騒々しいな。何だ?」
無劉は明らかに近所迷惑であろう大音声で怒鳴る那奈を聞いて玄関まできた
出・た・乎・花・翔「ああぁぁぁぁぁぁ〜!!」
その場に居た那奈は勿論、廊下に顔出した無劉
リビングにいる皆が耳を押さえる程の馬鹿でかい声で叫んだ
太「だぁぁ〜もう!!近所迷惑だ!!」
大声出してる太助もまた近所迷惑ですな
太「一体何だよお前ら?!」
た「な・なんでアイツがお前ン家にいるんだよ?!」
たかしは那奈の隣にたった無劉を指差して言った(良い子も悪い子も人を指差さないように)
太「ああ〜彼は―――」
た「まさかシャオちゃんの命を狙っているのか?!」
出「なんですって?!」
たかしの発言に出雲が反応した
彼らは無劉の正体を知らないので第一印象(危険人物)のままである
その話を知らない5人は当然勘違いの想像をしてしまった
乎「何か見られてはいけないモノを見たから僕等も殺されるんじゃ・・・・」
花「ええぇ〜?!まだ花織七梨先輩と恋人になってないのに〜!!」
翔「やべぇ〜ぞ!!」
それぞれが言いたい放題言っている
当の本人である無劉は「何やってるんだ?あれ?」と太助に聞いていた
太「無劉さんのことを知らないので勝手に悪いほうに想像してるんですよ。あいつら・・・・はぁ〜」
太助はどうすればこの5人達を静めようか考えたところに
ル「だぁ〜もう!!うるさいったらありゃしない!!」
シャ「あら♪皆さんこんにちは♪」
あまりの玄関から聞こえる五月蠅さにリビングにいた皆が廊下に出て玄関まできた
出「シャオさん!!」
た「シャオちゃん!!」
乎「ルーアン先生!!」
花「シャオ先輩!!」
翔「シャオ!!」
5人がそれぞれの名前で呼んだ
シャ「はい?」
ル「何よ?」
言われた本人達は頭にクエッションマークが付くくらいの疑問符を出した
出「早くその危険な輩から離れて下さい!!」
た「シャオちゃんそいつは危険人物なんだよ?!!」
乎「ルーアン先生その悪い奴から離れて!!」
翔「シャオそんな奴の傍にいると危ないぞ!!」
花「シャオ先輩早く星神でアイツをやっつけちゃって下さい!!」
シャ「はい?」
ル「あんた達何言ってんの?」
シャオとルーアンは5人が言ってる悪い奴が誰か認識するのにそう時間はかからなかった
ル「あぁ〜この人ね」
乎「そうです!!早く離れないと―――」
ルーアンは無劉のほうを見て答えたので乎一郎はその答えに急いで喋った
出「さぁシャオさんも早く!!」
た「こんな奴何しでかすかわかったもんじゃない!!」
翔「早くシャオ!!」
シャ「えっと、皆さん違うんです。この方は―――」
花「そんなことより早くやっつけて下さい!!」
シャオが何か言おうとしたが花織によって遮られてしまった
もう玄関では5人(出雲、たかし、乎一郎、花織、翔子)がパニック状態になっていた
太助はこのパニクる5人を見てゲンナリと精神的疲れに追い討ちをかけられたようなものだ
キ「万象大乱」
突然デカクなる植物で5人はこの巨大化の本人を一斉に見た
キ「落ち着くのだ皆。この人は私達に害を与える人ではない」
キリュウの一言にたかしは吼える
た「だってアイツは――」
キ「少しは頭を冷やせ。もし私達に害を及ぼすならとっくに私達に害を与えてるはずだろう?」
キリュウの言葉に5人が『はっ!!』と気がついた
た「じゃ一体・・・・」
キ「私達の敵ではない」
キリュウが言い終わると植物は元の大きさに戻った
今更ながら作者は思ったがパニックになってる人にこんなことをやられると余計パニックになるのでは?と思いました

が、ここが守護月天ワールドの出雲達なので多分免疫がついてるから逆に大丈夫だと思ったのでこのまま気にせず書きます


キ「彼の正体は・・・・彼に聞いてくれ。その方がコチラとしては助かる」
出「はぁ〜、わかりました」
キリュウの意見に同意した出雲達は無劉に聞いたが
この後5人がアマリの非常識ぶりに前の太助達と同じように頭がスパークしたのは言うまでもありませんでした
その後頭がぐちゃぐちゃ状態の5人を見てシャオがや前の太助達と同じ『大丈夫ですか?』と聞いてきて『よかったら今晩泊まりますか?』と聞いてきた
勿論のこの言葉に5人全員が同意した
本当はもう部屋の空きが無い為こんな事は言うべきではないはずなのだが太助は『遠慮せずに泊まってけ』と要ったのである
太助は5人の経験した疲れを今も感じてるので、ここで無闇に帰らせるのは酷だと悟ったからだ
太「部屋割りは・・・・シャオすまないけど羽林軍で部屋数増やしてくれない?」
シャ「わかりました」
その後シャオが羽林軍を出して太助の家を完全リフォームしたのである
那「じゃ〜男共は一階だ!それで文句ないな?」
男全員「ああ」
無「皆寝て少しは頭を冷やしとけ」
無劉がそう言ったとき既に皆はそれぞれ自分の寝る場所にいった
ちなみに布団とか毛布はシャオが女御を出して作った

皆はぐっすりと寝て夜の時間が過ぎていく



が――――――



フェ「ねぇ、貴方は何故創造神に逆らうことが出来るの?」
皆が寝静まった頃、フェイは一階の無劉がいる部屋まで来て無劉を呼んだ
幸い無劉以外皆寝ていた為無劉はこっそりと部屋をあとにした
――――そして今に至る
無「俺はさっき話をした通りこの全次元を管理する者。それが故に最初に作られた【プロトタイプ】だ。そのおかげで俺は創造神に服従するように造られなかったって訳さ。言わば創造神のミスだ」
フェ「わかった・・・・・」
フェイはあの時(フェイと無劉の会話)無劉に聞きたかったことを今無劉に聞いたのだ
無劉が「じゃこの辺で今日は休んで寝るか?」と言った時フェイは聞くタイミングを逃してしまい迷っていた

だからこそ、夜中まで考えて今しかないと思い無劉に聞いたのだ
無「まぁ〜疑われても仕方がないさ。この事件の関係者でもあり、あんた等とは顔見知りでもない。疑われる要素は沢山ある」
フェ「そんなことは・・・・思ってない」
フェイは無劉の言葉に否定した
フェ「ただ・・・・」
無「まぁ〜良いさ・・・・もうそろそろ部屋に戻って寝とけ。夜更かしは体に堪えるからな」
フェ「・・・・・・」
フェイはまだ無劉に聞きたいことがあったが無劉の言われたとおり部屋に戻っていった
無(未来、過去、現在・・・・まったく面倒な事になってきたな。自分を創造してくれた方と戦争とは・・・・・)
無劉は誰も居ない廊下で笑みをこぼした
その笑みに何が含まれるのか誰も解らないだろう
自分の行う愚かさか?創造神との戦いの昂揚か?
真実は無劉本人しか知らない
無(さて、明日はまだ何も起きなければ話でいいが・・・・・・・)
無劉は外の異変に気づいていた
外がヒュゥゥゥゥっと不気味に吹いていた
木の葉は悲鳴かのようにザァァァァァっと啼き
窓はガンガンと叩く音がした
無(やっぱり悪い芽を採っておきたいみたいだな・・・・・早目に準備しといたほうが良いか)
無劉は音をたてずに外に出た

外はまるで台風かのような強風が吹いていた
そんな中無劉は玄関を出るなり何やらぶつぶつと認識できない語源を発した
そして―――

無「時空間隔離!!」
太助家の周りの景色が突然と歪み始めた

ガタガタガタガタガタ!!

歪みは周りの空気を振動させながら起こっていた
やがて空気の振動が収まった



無劉は「ふぅぅぅ」と息を吐いて太助家に戻った
無(これで大丈夫だろう。後はあいつ等次第だな)
無劉は太助の部屋に戻って静かに目を閉じた








あとがき

今月は気を引き締めて書いたのですが・・・・・・・
訳が解りませんな・・・・・(汗
では、第7話で会いましょう!!