忍び寄る影




学校の休み時間


太助はたかしと話していた。
「太助、明日からの3連休にスキーに行かない?」
そう、太助達は明日から開校記念日を挟んで三連休なのだ。
(今度こそスキーでシャオちゃんのハートをゲットだぜ!!!そのためにも太助に来てもらわないとないとシャオちゃんが来てくれないからな)といつも以上に頭が回っていたが、たかしは、肝心なことを忘れていた。それは、自分のスキーの腕である。この前スキーに行ったときは、(小説8巻)初級のコースすらクリアできずに最後の日まで小さな子供たちと雪で戦艦を作っていた、という悲しい過去をすっかり忘れているようだ。
太助は3連休のときぐらいのんびりしたいな〜と、じじくさいことを考えていたので返答に困っていた。
するとシャオが「スキーですか?いいですね行きましょうよ太助様」
と笑顔で言ってきた。
太助はシャオの笑顔に弱かった。いうなれば防御不能の一撃必殺、といったところであろう。
そんな顔で言われたので思わず太助は
「よし!行くか」
と言ってしまった。
シャオは「じゃあ皆さんにお伝えしてきますね」
と言って、去っていってしまった。
太助は(やっぱりシャオと二人っきりになることは出来ないのか)
と思っていた。
で結局スキーに行くのは、太助、シャオ、ルーアン、キリュウ、たかし、乎一郎、出雲、花織、翔子といつものメンバーとなった。
メンバーそれぞれには
(スキーか〜久しぶりだな。上手くできるかな?でも、シャオにかっこ悪いところは見せられないぞ)
(皆さんとスキーに行くの楽しみですわ)
(スキーでたー様をとりこにしてみせるわ)
(雪山か、なにかの試練に使えないだろうか)
(俺の熱き魂が燃えるぜ)
(スキーがうまければ、ルーアン先生見直してくれるかな)
(今度こそスキーでシャオさんをおとして見せますよ)
(雪山で七梨先輩と二人きりになって・・・きゃあーー恥ずかしい)
(このメンバーなら今度も面白そうな事が起こりそうだな)
という思い(策略?)があった。
「では今度の土曜の朝、太助君の家に集合ということでよろしいですか?」
と出雲が聞いた。全員がうなずき、決定した。
そこでチャイムが鳴り皆それぞれの場所へ戻っていった。



学校からの帰り道シャオと太助は、二人きりで帰っていた。ちなみにルーアンは職員会議、キリュウは試練のネタを考えると言って学校に残っている。
「太助様、きょうの夕飯は何がいいですか?」
「ん〜そうだなシャオの作るものなら何でもいいよ」
「じゃあ麻婆茄子でいいですか?」
「うん、いいよ」
実にほのぼのした光景だが、ルーアンや花織や出雲やたかしが見たら絶対邪魔するだろう。
そんな二人を見る一つの影があった。
なんとその人物の体は宙に浮いていた。
「やっと見つけたわよ。・・・」
彼女の顔からはやっとの思いで目的の人物探し出した満足感からか笑みがこぼれていた。
「彼が現在の主のようね、彼には悪いけど復讐のためにも利用させてもらうわ」
と言い、なにやら呪文みたいなものを唱え始めた。
すると、突然彼女の体が消えた。



七梨家では準備もすっかり終わり、
明日は早いということで一足早く眠りについた。
そして、シャオはある夢を見た。
そうそしてこれが全ての始まりだった・・・・。



あとがき 
 
はじめましてyusukeと申します。初めて小説を書いてみました。感想、指摘をいただけるとうれしいです。今後ともよろしくお願いします。