第6話 戦い!そして・・・前編



第6話

戦い!そして・・・

前編





「ただいま」
「おかえりー、で?収穫は?」
「目的のはもちろん、入れ物も三個持ってきたぜ、ちょっと壊れてるけど、何とか大丈夫だろ」
「そう、それとお疲れさま、疲れただろうから短期間睡眠装置(リトルスリープポット)準備してあるから」
「そうか、わるいな」
「いえいえ、あなたは私達躯を持ってきて下さるんですから当然のことです、では、お休みなさい」
「・・・・・・お休み」

「何人か来てないけど、報告を聞くわ」
 現在、婁襄の所に集まったのは八人。
 土架、水明、火月、木蘭、金欧、風雪、シャオに太助である。
「戦力の確保と言われましたが、なにぶんこういう状況なので、いっこうに集まらず、集まったのも、雀の涙ほどです」
「そう…」
 悲しげに報告する水明に、あいづちをうつ。
「住民の方は?」
「完了です〜」
 間延びする返答で、少し今の状況に合わない娘は『木蘭』(もくれん)である。
 土架ほど幼くはないのに、どこか幼稚っぽい。
「交信の準備は?」
「………………」
「そう、わかったわ、早速やりましょうか」
 風雪と一緒に、交信の準備をしていた『金欧』は喋らない、いや喋れないのだ。
 金欧は幼少のころ、赤ん坊の頃から一緒にいた犬が、目の前で喰い殺されてから、一言も話したことがない、しかし、生まれ持った力『テレパシー』によって、会話は成り立っている。
 そして同様に風雪も、テレパシストである。
「じゃあ他の皆が帰ってくるまでに、交信を終わらせちゃいましょう」
 風雪は婁襄の言葉に頷き、指を鳴らす。
 すると、婁襄を中心とする魔法陣がうっすらと浮き上がる。
「さて…、相手の言語に合わせなくちゃね」
 言うと、ノドに二本の指を当てて呪文を唱えた。
「我が言霊を共言に合わせよ」
 言って婁襄は、風雪を見て頷くと、風雪もそれに気づくと頷き、呪文を唱え始めた、金欧も言ってはいないが、唱えているだろう。
「(我が力の念を使い、遠方にいる者へ思念を飛ばせ、飛念烈速!)」
 魔法陣の円の上にいた二人から発せられた光は、魔法陣の線をなぞるように光る。
 そして円の中心にいた婁襄を、光が包む。
 すると、婁襄の目の焦点が合わなくなる、思念を送っている側も、補助している側も、思念を送っている間は、意識が飛ぶため焦点が合わなくなる。
 婁襄達が交信を始めると、ルーアンが不機嫌な顔をして入ってきた。
「あ、お帰りルーアン」
「ただいま、たー様」
「ルーアンさん、封霊神の方達はどうでしたか?」
「それがねたー様…」
 ルーアンが言い始める前に、二つの影が部屋へ入ってきた。
「お久しぶり、七梨君」
「神崎さん?!」
「俺もいるんだから無視するなよな」
 ルーアンの後に入ってきたのは封霊神の姉弟である、ライとデンだった。
「そっか、二人とも封霊神だったんだっけ・・・」
 太助が懐かしそうに見るライとデンは、昔会った時の鶴ヶ丘中学の制服ではなく、巫女姿と、坊さんが着るような袴を着ていた。
「太助殿、このお二人とお知り合いで?」
 水明が驚いたように太助に聞く。
「えっ?あ、はい、随分前に一緒に霊を封じたんでその時に」
「そうでしたか」
 水明は、ほーと笑い、長い髭を撫でる。

 一通り落ち着くと、ライが深刻な顔で言った。
「それで、これからのことなんだけどいいかしら?」
 話題が今のことになり、太助達側も深刻そうに頷く。
「それで、そちらの責任者は?」
 以前のライを思わせない口調と態度に驚いた太助だが、ライはそれほど自信を付けたということだろう。
「今、交渉中だから……水明さんお願いできますか?」
 太助に言われ、無言で頷く水明。
 いつの間に自己紹介をしたのか、太助は五龍天の人(?)達のことは知っているようだ。
 今この状況で、婁襄と風雪が話すことが出来ないので、一番頼りになりそうなのは、水明だけである。
「まずこちらの、状況を報告します」
 まず自分たちのことの状況を説明する水明。
「知っての通り、こちらは大規模な損傷を受け、まともに動けて戦うことが出来るのは十数名のうえ、二日後の戦闘に使われる、武器や防具、呪術的な道具も数のお力を借りできないでしょうか?」
 水明は簡単に今の状況をまとめ、こちらの希望を言った。
 水明の簡単な説明を聞き、ライは考えるように沈黙していた。
 デンはというと、木蘭と土架と金欧のことをみている、さすがプレイボーイと言ったところか、女の子をチェックしているようだ。
「いま、ここには、封霊神全体の半分の封霊神が来ています。」
 考えがまとまったのか、ライは沈黙を破り、淡々と話し始める。
「封霊神にも、いくつかのタイプがあります。『回収型』、『除霊型』、『攻霊型』、『守霊型』です、細かく分けるとまだありますが簡単にまとめるとこの四つです」
「それで今回来ている封霊神はほとんどが回収型なの、すこし除霊型も来ているけどね」
「じゃあ…」
「ええ、今来ている封霊神に戦闘能力はないわ」
「じゃあ!戦闘が出来る封霊神を連れてきなさいよ!」
「……それは出来ません」
 ライはものすごい剣幕で迫ってきたルーアンに、冷静に答える。
「戦闘型は、強力な霊力をもった霊を倒すために出動するものだからです」
 今回の敵は幽霊ではない、一応肉体を持った相手だから、戦闘型を出動させることは出来ないということである。
「じゃあ…結局俺達で戦うしかないのか…」
 言うのは火月『カゲツ』、太助と同じくらいか、少し年上に見える青年は外見的に16〜18歳ほどである。
 彼は背中に愛刀『葵』を背負っている。
 葵は長さ的に180センチ近くの長刀で刃の部分は幅広くとられている。
「いえ、微力ながら私たち姉弟も手伝わせてもらうわ」
「え?!二人とも回収型じゃないの?!」
 ライの発言に驚く太助。
「俺たち姉弟はちょっと……特別でな、二つの型を持ってるんだ」 「私は、守霊型と回収型の二つの型」
「俺は、攻霊型と回収型だ」
「じゃあ、今回の戦いに参加してくれるのか?!」
 太助は嬉しそうな顔をしてライの手を握り、ぶんぶん振る。
「し、七梨君、い、痛い!」
「ご、ゴメン!」
 ライの悲鳴を聞き、手を放すが、真っ赤な顔で俯いてしまう。
 それはライも同様である。
(何?太助様がライさんと仲良く話してるのを見るともやもやする…)
 シャオはライと太助の様子を見て、困惑した顔をした。
「このことは、地蔵菩薩様にはご報告なさったのですか?」
「地蔵菩薩様は快く承諾してくれたよ、しかも報告したら『生半可な気持ちでやってはいけません、死ぬ気でやりなさい』って、有り難いお言葉付きでね」
「地蔵菩薩様らしい」
 苦笑するデンに同意するように、水明が笑う。
 すると――
「ああ゛ー!!ムカつく!なによあの態度!!」
 レイとデンを取り囲むように、並んでいた太助達の背後に、大きな怒号がとぶ。
「まぁまぁ、婁襄様そうカッカせずに」
 プンプンという効果音まで聞こえてきそうなほど怒っている婁襄を、宥める風雪。
「だってあのおっさん全く信用しないのよ?!」
 少し話し方が違う、どうやら怒った拍子に地が出てしまったようだ。
「婁襄様、お気を確かに」
「分かってるわよ!でも怒っちゃうのよ!・・・・・・・・・!!」
 キーッという叫び声が聞こえてきそうな金切り声で叫ぶ婁襄が、急に驚いた顔になった。
 そして叫んだ。
「烈境!」
 婁襄の大声で、婁襄の方を向いていた太助達は、一斉に後ろ、部屋の入り口を見た。
「ろ…婁襄様…」
 そこには全身に多くの切り傷を全身に纏い、傷から溢れ出た大量の血を垂らして、壁に片手をつき、今にも倒れそうな烈境がいた。
「や…奴は危険です…、奴の手は借り…られ…な…い」
「烈境!!」
 風雪の叫び声で、皆は烈境に群がる。

「ふ〜」
 その頃キリュウは神殿の北、玄武が守護する山の切れ目の谷の中にいた。
「めぼしい所は回ってみたが、手がかりになりそうな物は無いな」
 言って、短天扇に飛び乗る。
「後は、神殿の周りだけか」
 キリュウは短天扇を神殿の方へ向け、飛び去った。

「命に別状はないわ、数時間寝てれば元気になるでしょう」
 あの後、風雪は必死に治癒呪文を唱えた。
 そのかいあって、烈境の傷はみるみる回復していき、綺麗に治った。「烈兄は、なんでこんな傷を負って来たんだ?敵の残党にでもやられたのか?」
「いえ、烈境の腕ならあんな雑魚は屁でもないわ、やられたのは別の奴にやられたのよ」
「婁襄様……、もしかしてあの人が……?」
「私は烈境にあいつの所へ行くように言ったわ、他に手がかりがないとすれば、その線が妥当ね」
 オロオロと心配する風雪の仮説に、最悪の肯定をする婁襄。
「あの……その烈境をあんな状態にした奴って……?」
 太助の質問を聞いた瞬間、婁襄、風雪、水明は何かに怯えるかのように体をびくつかせた。
「………あいつはね…死神よ」
「え……?」
 少しの沈黙の後、重い口を開け発した言葉に、拍子が抜けたような声を出してしまった。
「それってどういう……」
「ゴメンね、元凶が気になる気持ちはわかるけど、これは最重要機密になってるからこれ以上は言えないわ」
 太助の追求しようと思う気持ちを払いのけ、別の命を出す。
「キリュウ帰還後、烈境の意識が回復次第、五龍天以外の者は、人間界に降ります。
 五龍天は、町の復興に協力して、それでもし精霊達の精霊器が見つかったら保管しておいて、一応形見みたいなものだから
 封霊神のお二人さん、事情は分かってるから、神界に行って、渾封虚符(こんぷうきょふ)を多めに持ってきてくれない?あれ神界にしか無いから、それと効果範囲は目一杯広いのがいいわ」
 交信していた婁襄が、何故ライとデンの事を知っていたのか気になったが、太助は烈境に怪我を負わせた奴のことが気になっていた。
「じゃあ、また集合かけるからその時まで解散!」

「婁襄様」
 婁襄の解散から数分後、キリュウが帰ってきた。
「東南西北あらゆる場所を捜索しましたが、これといった成果はあげられませんでした」
「そう…わかったわ、烈境が起きたら集合をかけるから、それまで休んでて」
 婁襄の言葉で、部屋の隅のベッドに横たわって、包帯巻きにされている烈境を見て、キリュウは驚いた。
 ちなみに風雪は、烈境の傍らで静かに座っていた。
 あの烈境が、かつて百戦錬磨言われた烈境が、怪我をして寝ているのだ。
 キリュウは今までこんな状態の烈境を見たことが無かった。
「烈境殿の傷は……?」
「…………」
(何か隠している…?)
 そう思ったキリュウだが。
「……失礼します」
 そう言って、部屋を後にした。
(ゴメンねキリュウ…でもあなたにこのことは教えられないのよ…あなたのために…)

「ん……んんっ……」
 あれから烈境が目覚めるまで五時間かかった。
「調子はどう、烈境」
「婁襄様……悪くはないです、風雪に身の方は治してもらいましたから」
「そう、ならよかった、ところで烈境」
「分かってます、奴のことですね」
「えぇ」
「奴はまさに死神です、俺は奴の眼光を見ただけであの様です」
 悔しそうに自分にかかっているシーツを握りしめた。
「……あいつの状態と周りの様子は?」
「……状態は分かりません…奴の眼を見た瞬間あの様ですから…周りの様子には異常は見当たりませんでした、どうやら見つからなかったようです」
「そ、ありがと、もう少し休んでて、暫くしたら収集かけるから」
「分かりました、お言葉に甘えさせてもらいます」

 再び集合した時、一人だけ様子が違うのが居た。
「……どうしたの?そのかっこ」
 太助である
「いや、その…ちょっとあって…」
 言いたくないのか、もごもごと口を閉じてしまう太助だが――
「ちょっと特訓してたんです、なぁ、太助?」
 火月がいかにも太助をからかっているのが楽しいという顔をした。
「特訓?太助が?」
「はい、解散した後……」

「あ…あの火月さん」
「ん?なんだ?太助?」
「火月さんの剣…」
「葵のことか?」
「それと同じじゃなくていいんですけど、他の刀類ってありますか?」
「……何でそんなこと聞くんだ?」
「明後日の戦いで俺も戦場に行きます、足手まといになりたくないし、シャオの負担も軽くさせたい!だから付け焼き刃でも戦い方を知りたいんです」
 火月は太助の眼を見た、その眼は決意の炎でみたされていた。
「………ついて来い」
太助の意志を見た火月は、そう言って歩きだした。
 火月は、神殿であったであろう廃墟の一角で立ち止まった。
「一つ聞く、お前が剣を握るのは、大事な者を守るためだな?」
「はい、そうです」
「ならこれだけは覚えておけ、愛という形の信念は非常に脆く弱いが、鋭利である。故に諸刃の剣だ、剣を振るうときはよく考えろ。………まぁ俺の師の使い回しだけどな、よく覚えとけよ」
「愛の…信念…」
 太助は火月の言葉を口ずさみ、強い決意をした。
 それを見て火月は笑った。
「お前なら大丈夫だろ、それと俺のことは呼び捨てでかまわないから、じゃあ刀を出すぞ」
 言って、火月はがれきの山の所へ歩み寄り、呪文を唱えた。
「オン・アギャナウェイ・ソワカ
 ナウマクサンマンダボダナン・アギャナウェイ・ソワカ」
 右手に刀印を組み、そこに何かあるのだろう、それを一刀両断した。
 すると、火月が切り裂いた場所に切れ目が生じ、中から一本の刀が出てきた。
 刀は、刃の部分は先端に行くにつれて、反るように曲がっている。
 鍔の部分は、まるく、色は白い。
 柄の部分は、拳二個半の長さで、色は黒になっている。
「さぁ、お前の刀、この葵の兄妹刀『薫』だ」
 火月に促され、『薫』に近づき、柄の部分を右手でしっかりと握った。
 その途端、刀は強い光を放ち、消えた。
「あ、あれ?消えちゃった?」
「大丈夫、刀は主を選ぶけど選ばれたようだな」
「え?」
「右手の甲の部分見てみな」
 火月に言われ右手の甲を見ると、そこには黄色い字で、薫と書かれていた。
 見ると、火月の甲にも青い字で、葵と書かれていた。
「じゃあ、始めるとするか」
「おう!」

「ってな訳で、あの後ずっと修行してたんですよ」
「へぇ、で?どうだったの?」
「さすがキリュウ姉の試練を受けてるだけあるっスよ、一度教えたモノはすぐに自分のモノにするし、素質もあります」
「じゃあ、ある程度の敵なら自分で?」
「多少の危険はあると思いますが、雑魚なら」
「そう…、でも今回の戦いは、最初の予定通りシャオの護衛付きね、発霊符をつけた後に無理はできないからね」
「はい」
 途中風雪を入れての話を終える頃には皆が集まっていた。
 ちなみに最初に来たのが太助と火月だった。
「太助様?!どうなさったのですか?!そんなに怪我して!」
「ちょっとね…」
 まだ言い続けるか、太助よ。
「こんなに怪我してちょっとじゃありません!来々長沙!」
 シャオはすぐさま支天輪から長沙を呼び出し、太助の身体を治し始めた。
 婁襄は全員居るのを確かめると、口を開いた。
「これより、私達は人間界におります」
 いっぺん変わって、真剣な表情の婁襄。
「まず第一に来るべき十二冥帝との戦いです、これは避けて通れません。」
 婁襄の顔がますます強ばっていく。
「第二に、星神天様の言付けに預かり、人間界にいるという『十二の星の帝(みかど)の後継者』を見つけます」
 今まで聞いていない話が出てきたので、太助達は驚いた。
「星神天様は、自分が何者かにさらわれた、もしくは殺されたら実行しなさいと、言われたわ
 さっき言おうと思ったけど奴らの戦線布告で忘れてたの、それに『十二の星の帝(みかど)の後継者』て、たぶん奴らの言っていた十二星帝だと思うの、だから、早くその人達を見つけなくちゃいけないの」
 一通りのことを話した後の沈黙の後、太助が手を挙げた。
「なに、太助?」
「その人たちを見つけるのに何か手はあるんですか?」
「私が聞いた限りだと、彼らはそれぞれ特別な能力を持っている事しか聞いていないわ」
「そうですか…」
 婁襄は、太助の質問に手がかりがないのを悲しそうに答える。
「でも、もしその人達が地球に居るんでしたら、何かあったら動きがあると思いますよ」
「そうね、それも期待したいわね…、でも必ずそうしてくれる訳じゃないかもしれないから、探すの」
「はい」
「とりあえず人間界に行きましょう、とりあえず何か動かなくちゃ始まらないわ」
『はい』

「…なぁ烈境、またあのトンネル通るのか?」
 どこかに向かって歩いている列の後ろの方で、前の烈境に聞く。
「いや、あっちからこっちに来るのと、こっちからあっちに行くのはちょっと違ってな。
 あっちからこっちに来るにはあそこ通るんだが、こっちからあっちに行くのは、簡単なんだ」
 ほとんど包帯のとれた烈境が、歩きながら説明する。
「どうするんだ?」
「ドアをくぐる」
「はい?なに?もういっかい」
「ドアをくぐる」
「なんですと?」
 どっかで見たことのあるようなやりとりをしながら、一行は進む。
「じゃあ、道中俺が死にそうになって来たのに、帰りはドアを開けるだけでいいのか?」
「そゆこと♪ちなみに、婁襄様が居れば行きも簡単なんだがな」
 後ろで怒りのオーラを放つモノに気づかず、とどめを刺す烈境。

………
……


 理不尽だと思うぞ太助

 最高尾に目を回してぶっ倒れている烈境を引きずりながら、一行は目的地に到着した。
 そこは神殿の西、大きな河が流れていたであろう場所は、南同様多くの隕石が落ちた後があった。
 そんな中、一ヶ所だけ無傷なところがあった。
 そこはきれいな真円の形に、被害を免れている。
 そして、中央にはなにやらポツンと何かが置いてあった。
 近づいてると、それはまさしくドアだった。
どこの家にもありそうなドアノブ付きのドア、ただ違ったのは、それが枠だけあって、他には何も無いことだった。
「これは……?」
 困ったような声で尋ねる太助。
 すると、いつの間にか復活したのか、烈境が
「これはな、星宿界とこの次元のどこでもつなぐどこでもドプロペッ
 いきなりのコークスクリューが、烈境の頬を抉る。
「ふざけないでちゃんとやる」
「…ぶぁい」
 馴れた手つきで烈境に打撃を与えた風雪は、ケロリとしている。
 烈境のマンガ好きの設定を間違えただろうか?それに風雪の突っ込みも…by作者
「まじめに説明するとこれは、さっきも言ったとおり、こことこの次元のどこでも繋げることができるんだ」
「繋げる?」
「まぁ、やってみれは分かるよ」
 言いながら烈境は、太助をドアの前に連れていく。
「このドアを家のドアだと思って、家にはいるようにドアノブを回せ」
 太助は言われたとおり、学校から帰って、家に入るイメージでドアノブを回した。

ガチャッ

 ドアを開けると、太助の目の前には、いつも見慣れた自分の家の玄関があった。
 しかし、ただ一つの違いを除けば…
「な…那奈姉?!」




座談会
烈「こんちわ」
風「どうも♪」
婁「こんにちわ♪」
烈「今回の前編を読んでくれてありがとな」
風「でも、どうして急に前後編になったんですか?」
婁「あぁ、そのことなら私が手紙もらってるわ」
烈「手紙?」
風「見せて、えぇ〜何々『この度戦い!そして・・・前編を読んでくれてありがとうございます。しかし今回皆様に謝らなくてはいけません、今回の小説は元々、前後編になる予定はなく、戦闘する前の日までを書こうとしたのですが、それを書くとバカ長くなるんですよ、それで、すっっっっっごく縮めて、家に帰るまでにしてしまいました、元は火月と、太助の修行シーンも書くつもりでしたが上記の都合によりカットしました。これは私の完璧な腕不足です、ですから来月まで修行しながら書かせてもらって、今回の汚名を晴らせてもらいたいと思いますですから、しばらくお達者で・・・

それと、剣と名前は気にしないで下さい、これを書いてるとき藍青にはまってしまっただけですから・・・許して下さい』・・・・・・だって」
烈「あいつはいつこれをお前に渡したんだ?」
婁「う〜ん30分くらい前」
風「行く気?」
烈「当たり前だ、こんな無責任な終わり方させてたまるかっ!!」
婁「いってらっしゃ〜い」
風「いっちゃったわね」
婁「これで作者は確実に半殺しね」
風「そうね」
婁「話す事もないから今日は終わりにする?」
風「そうね」
婁「じゃあ、これからも私達のこと応援してね♪」
風&婁『再来!』



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