第7話戦い!そして・・・(後編)



第7話

戦い!そして・・・

後編



 ドアを開け、一番最初に目に入ったのは、世界中を飛び回っている太助の実姉、かなりアバウトな那奈だった。
「な…那奈ねブッ!!」
 ドアを開け、中に入ってきた太助を、那奈は何も言わずに、太助の鳩尾(みぞおち)に痛恨の打撃を与えた。
 そして、グニャリと木の葉のように崩れ落ちた太助を、那奈は肩で担いで、リビングに消えていった。
 一瞬の出来事に、後から続いて来た婁襄達は、唖然としていたが、すぐに正気に戻り、急いでリビングに駆け込んだ。
「太助様!!」
 言ったシャオの目に飛び込んできたのは、長いソファーに座ったたかし、乎一郎、翔子、壁に寄りかかっている出雲、四角いイスに座っている那奈と、那奈に連れられ無理矢理四角いイスに座らせられた太助であった。
「さぁ、どういう事か説明してもらおうか」
 バンッと、テーブルを両手でたたき、顔を太助の目の前に持っていきすごい剣幕で、太助を脅している。
「な…何を…?」
 那奈の迫力に押され、鳩尾の痛みも消え去った太助は、鳩尾の痛みと今の展開に取られ、素で言ってしまった。
「『何を?』……だと?」
 この瞬間、那奈が動いた。
 まさしく光速の如し、残像さえ残す早さで、太助の後ろに回り、ヘビのように腕を太助の首に回し、締め上げる。
 俗に言うヘッドロックである。
「うぐぐっ…」
「昨日の夜、私が帰ってきた時、庭から変な形のモノが空に飛び立っていくのを見て、家に入ったら誰も居ないし!仕方ないから翔子達呼んで、事情聞いたらすごいことになってるらしいじゃないか!」
「くっ苦しいっ!」
「さぁ!はけ!何をして来た!!」
 那奈は、追い討ちをかけるように、さらにきつく締め上げる。
「仕方ないわねぇ」
 言って、太助達に近寄っていくのは婁襄である。
「太助、この人達今回の戦いに巻き込んだら大変だから、私に任せてもらってもいい?」
 しかし当の太助は、那奈のヘッドロックで、星宿界にとんぼ返りしそうな勢いである。
「…はぁ」
 婁襄はため息をつくと、どこから取り出したのか一枚の札を取り出した。
 そして、取り出した札を、すかさず那奈の額に張り付ける。
 すると、那奈は瞳の色が無くなり、意識が無くなったようになった。
 太助は、那奈の締め上げる力が無くなったのを見計らうと、するりと抜け出した。
「ろ…婁襄さん?いったい…?」
 急な那奈の変貌にうろたえる太助。
「大丈夫、別に死んでるわけじゃないんだから」
 そう言いながら、翔子達にも那奈同様、額に札を張り付けていく。
「これは操念卦符(そうねんけふ)って言ってね、記憶操作などに使われる符よ」
「記憶……操作…」
「この戦いに巻き込みたくないんでしょう?だったら今回の出来事に関係する記憶を操作した方がいいわよ?」
「…………」
「それに、消すんじゃなくて操作だから何かの拍子で戻ることもありえるわ」
「……わかりました。お願いします」
 苦渋の選択をしたような顔をする太助。
 いかに必要なことでも他人の記憶をいじるのは言い気持ちとは言えない。
 場合によっては別だが、今回は、那奈達は被害者に近い、勝手に記憶を変えられるのだから。
 もし自分が、と考えると心苦しい。
「それでこれからのことなんだけど、下手な芝居するより、そのままなっちゃえばいいと思うだ?」
「え…?」
 突然意味の解らないことを言い出す婁襄。
「だから、私のことを変に紹介するより、いっそのこと私もシャオ達と同じように、太助を主にしようと思うの」
 突然の話に一瞬思考がぶっ飛んだ一同だったが、一斉に大声を上げ、驚愕した。
『えぇ〜〜〜!!!』
「婁襄様?!それはいったいどういう事ですか?!」
 烈境がすかさず婁襄の真意を聞こうと、婁襄に迫り問いただす。
「言ったとおりの意味よ、『星将』の私だって、人間を主にできるんだから」
「し、しかし…!」
「しかしも、かかしもないの!いい?!太助!!」
「え…?!」
「え、じゃないの!私の主になるの?!ならないの?!」
 まるで、太助を主にしたいかのように迫る婁襄。
 主になれと、脅迫する精霊は、婁襄以外にいないだろう。
「どうするって言われても困るんだけど……その方がいいんだったら、俺は構わないけど……」
「主?!」
「だって、別に悪い事じゃないだろ?それに、変な嘘を並べるより、実行してる方が言いと思うんだ」
「だが主!」
「烈境!!」
 反論しようと声を張り上げる烈境を一括して、静まらせた婁襄。
「あんたの主がいいって言ってるんだから、いいの!」
 太助を指さし、烈境を黙らせる。
「じゃあ太助、私は精霊器に戻るから、呼び出してね」
 言って婁襄は、手に持っていた釈杖に光を放ち、消えていった。
 婁襄が消えていった釈杖を掴もうとすると、横から手が伸び、太助の腕を掴んだ。
「いいのか?これでお前の苦労が増えるんだぞ?」
 烈境は真剣な眼差しで、太助を見つめる。
 それは、主である太助の身を気遣ってのことか、それとも……
「なぁ烈境、親しみって……何だろうな?」
 しかし太助は、妙なことを言い出した。
「俺は小さい頃からほとんど一人だった…家族みんなが旅好きで、家に帰ってくるのはほとんど無い。
 小さい頃はそれを恨んでた気がする…でも、長い間離れていても二言三言話せば、長い間開いていた溝も、完全じゃないけど塞がると思うんだ…
 それは、お互いが親しみを持って話すからだと思う。
 でも婁襄さんは親しみをもてる人が居なかったをじゃないかな。
 いつも人の上にたって、人を指導する立場だから、自然と孤立していったんだと思う。
 だから、今、俺を主とすることで、シャオや烈境達と対等の立場に立つことが出来るから、親しみを持てるチャンスがあるんだ。
 だからそれを、俺が止めることはできないし、烈境にも、止める必要がないと思う」
「…………………」
 烈境は、太助の言い分に言い返すことが出来なかった。
 太助は烈境の無言を、同意の意志として受け、婁襄が消えた釈杖を手に取った。

 カッ

 光が輝る中、様々な呪『しゅ』の帯が飛び交う。
 そして、釈杖が金色の龍に変わる。
 龍は、体を靡かせ、顔を太助の目の前に佇ませ、鎮座する。
 すると、金色の龍は再び光りに包まれ、光が収束すると、見慣れ始めた少女の姿が見えた。
「こんばんわ、主様、私は呪来占天 婁襄といいます」
「こちらこそよろしく」
 見知った顔だが、改めて挨拶をする二人、そしてお互い笑いあう。
「じゃあ、さっそく記憶操作やるわね」
 言うと、那奈達の額に貼った札が光り、光が止むと自然に地に落ち、消えた。
「ん……んん……あれ…?太助…?」
 那奈が、まるで眠りから目覚めた直後の様に太助を見る。
 同様に、たかし達も目覚める。
「あれ…?私……何やってたんだっけ?」
「え?えっと……」
 那奈の突然の質問に口を閉ざす太助。
「私が帰ってきたら、翔子達が居て……そうだ!!太助がまた新しく三人も呼んだから歓迎会しようとしてたんだ!」
 翔子達も思い出したように頷き、歓迎会の準備を始めた。
 中でも、多少違うが、巫女姿の婁襄が居ることもあってか、たかしが一番はりきっていた。

「ふ〜」
 太助はベランダで、疲れの息をはいた。
 あの後、朝帰りで、徹夜して疲れきっていた太助達を、那奈達は、問答無用で引っ張っていき、宴会の席に座らせた。
 太助はその席をなんとか抜け出し、火照った体を夜風にさらしている。
 歓迎会は朝からよる窓続いていた。
 ちなみにみんな月曜の学校はサボった。
 歓迎会で愛原の誤解を説こうと、連絡したのだが、捕まらなかった。
「昨日と今日は大変だったな…」
 今までのことを思い出す太助、すると――
「…太助様」
「え…」
 ベランダのへりに、肘をかけていた太助振り向くと、ドアに体を隠し、隠れるように太助を見ていた。
「どうしたんだ?シャオ、そんなところに隠れて、邪魔じゃないからこっちに来なよ」
 シャオは、太助の言葉を聞き安堵したように、ベランダに出てきた。
「みんなは?」
「皆さんお疲れのようで、リビングで寝てます」
 シャオが笑うと、太助も微笑む。
 しばらく沈黙が流れる。
「………………」
「………………」
「なぁシャオ」
 短い沈黙を破り、太助が決意したように語りかける。
「俺、頑張るから」
 太助の言葉は、短いながらも太助の気持ちを正確に表現した。
「…はい」
 シャオは太助の気持ちを察したのかは分からないが、少し間を置き力強くうなずいた。

 その後歓迎会はお開きになり、各自体を重そうにして帰っていった
 太助は、酒を飲んで酔いつぶれたらしい、烈境達に毛布をかけ、自らの疲れもとるため、ベットに入っていった。

 翌朝 火曜日 現在の時刻 午前十一時。
 太助達は、寝坊していた
 騒がしく、リビングを駆け回る太助とシャオを後目に、ルーアンは気持ちよく、寝息をたてていた。
 と――

 ピンポーン

 玄関のチャイムが鳴った。
 チャイムに気づいた太助は、ドタバタと玄関に行った。
 制服のYシャツのボタンが一つずつずれ、ズボンも半分落ちかけたようで、ブレザーも片方の袖しか通しておらず、口にはパンをかじった状態のまま。
「ふぁい」
 ドアを開いた太助の目に飛び込んできたのは、いかにも普段着といいそうな服装に包まれたライとデン、それに五龍天の面々だった。
「キャッ!」
 女性陣が、今の太助の状態を見て顔を赤らめて目を背ける。
「……うわっ!」
 太助も今の自分の状態を確認して、手で押さえようとするが、遅かった。

「で。その大きな赤い手形は、そのときについたものなのね?」
 リビングで二日酔いに耐えながら、呆れている婁襄。
 当人のライと太助は、何故か正座をして縮こまってる。
「ま。その話は切り上げて、本題にはいるわね」
 二日酔いの頭痛にたえ、シリアス顔で話す。
 ちなみに現在リビングに居るのは、太助、シャオ、婁襄、烈境、風雪、ライ、デン、五龍天の面々である。
 ちなみに、ルーアン、キリュウと那奈は熟睡している。
 たかし達は、昨日のうちに帰っている。
 出雲がバンでそれぞれの自宅へ送っていった。
 出雲も飲んでいたが、飲酒運転で事故らないだろうか?
「とりあえず、明日に備えて術的な仕掛けをはりたいから、手伝ってちょうだい」
 かくして半ば強制的に手伝わされた太助達は、今日も学校を休んだ。
「よし。これで終わりっと」
 最後に電柱に妙な札を張り付けた婁襄がハキハキと元気いっぱいに言った。
 しかし一方、くたくたに疲れた太助達は、風雪に身を回復してもらっていた。
「これで呪術陣が出来たから、準備万端!後は休むだけ」
 婁襄の言葉で、一目散に太助達はかけていた。
 いくら身がよくなっても、精神的に気疲れしてしまっては意味がない。
 これ以上無理なことをやらされないように逃げたのだ。

「明日は、いつ攻撃をされるかは分からないから、日の出と共に、太助に発霊符を張ってもらうわ、向こうが準備できていなくても、霊気を感じたら、間髪入れずに現れるだろうから」
 夕方六時、日が赤く染まり星が現れ始めたときに、リビングに集まった一同に婁襄は、意気込みを入れて言った。
 その後、明日に備え、今日の気疲れを残さないように、気を落ち着かせるために皆は早めの就寝となった。
 しかし、唯一人、ベランダで物思いにふけっている者がいた。
「お母さん……必ず助けるから」
 唯一、春の夜風だけが、その呟きを聞いていた。


 戦いを告げる日が昇る。
 婁襄は太助の背中に青い発霊符を貼る。
 すると、発霊と書かれた符の文字が青く光った。

「この星の者が最後に見る朝日が昇る……か」
 朝焼けの空にたたずみ、朝日を見つめる男が居る。
 男の顔はやはりフードに隠され見えない。
「手始めに、この国の首都を壊滅させてやるか」
 言って、男が右手を大きくかかげると――
「――っ!この霊気はっ!!」
 男は何かに気づき、大きくかかげた手をおろし、霊気を感じる方にかまえをとった。
「兄貴っ!!!」
 男はそれだけ叫び、消え去った。

 太助からは、未だ大量の霊気が放出されている。
「ちょっと婁襄!たー様は大丈夫なの?!」
 太助からあまりにも多くの霊気が放出されているのを心配したルーアンは怒鳴った。
 ちなみに呼び方は婁襄の意向で、自分達の仲間内感覚で話すように言われている。
 「おかしいわ、太助も基礎体力が優れても、唯の人間。こんなにも大量の霊気を持っているはずはないわ」
 冷静に判断している婁襄も、表面は冷静に見えるかもしれないが、内心かなり焦っている。
(こんなに勢いよく大量の霊気を放出したら、気絶じゃすまないのよ?!)
 「婁襄さん、大丈夫なんですか?」
 シャオの言葉を合図かのように、上空にマガマガしい黒い渦が現れる。
「兄貴ーーー!!!」
 突如、マガマガしい渦の中心から、フードを被った男が凄まじい形相で、雄叫びのような叫び声をあげて、猛スピードで突っ込んできた。
 その状況をいち早く察知した婁襄は、太助の背中で青く光っている符をはがした。
 そして、シャオ達に臨戦体制をとらせた。
 太助は、支えていた糸が解けたように、地面に突っ伏した。
 婁襄は突っ伏した太助を安全な場所に連れて行き、再びシャオ達の元に行った。
 シャオ達は臨戦体制のまま、上空に佇んでいる男と向き合っていた。
 そこに婁襄が加わり、男に啖呵をきった。
「あんたね!星神天様をさらったのは!星神天様をさらって何をするつもりなの?!」
 しかし、男は婁襄の問いに答えず、逆に問いただしてきた。
「貴様等!!ここに光の霊気を放つ者が居たはずだ!!そいつをどこへやった!!」
 シャオ達は互いに顔を見合わせた。
 そんな奴は居なかったのだから。
 ――いや、一人居た、先ほどまで符によって霊気を放出していた太助である。
 そのことに気づいたシャオ達は、先ほどより一層強く男を睨んだ。
「もし……知っているけど教えないって言ったら?」
 相手を挑発するようにあざ笑う婁襄。
 それに対して男は――
「それなら……力ずくで聞くまでだ!!」
それが戦闘の合図だった。
 男は上空から猛スピードで婁襄達めがけて突っ込んでくる。
 それをすかさず回避し、四散するシャオ達。
 後ろに下がった婁襄、水明、金欧は、後ろに着地すると同時に前へ飛び、婁襄は両手に持った札を、水明は短い筒に流し込んだ水を個体化させた水の剣を、金欧は形状が特殊な薙鉈で男に襲いかかる。
「滅殺符!」
「水龍刀!」
(金暗器!)
 しかし、男は何もなかったかのように三人の攻撃をかわし、ついでと言うばかりに、何かに斬られたような痕を体中につけた。
 烈境は自分より先に攻撃した三人の安否を確認しないまま、単身、男に突っ込んだ。
「紅蓮舞曲!!」
 烈境は、両手両足に炎をまとい、両手の爪をたてた状態で敵に突っ込む。
 突っ込むと同時に、身体を回転させる烈境は、両手両足でひっかく。
 しかしやはり、男は烈境の攻撃を交わし、烈境に切り傷の傷跡を残した。
「来々、車騎!」
「陽天心招来!」
「万象大乱!」
 シャオは近距離での攻撃は不可と悟り、遠距離攻撃の車騎での攻撃、ルーアンは戦い場所の空き地にあった土管三本に陽天心をかけ、突撃させ、キリュウは空き地にやまほどある小石に万象大乱をかけ、放った。
 しかし当然と言うばかりに、車騎は銃口が折られ全身ズタズタ、陽天心土管と巨大な岩は、真っ二つに斬られた。
 しかも、遠距離で攻撃したはずのシャオ達の元にも、斬られた痕がついた。
 残りの土架、木蘭、火月、ライとデンも、婁襄達同様、自分の武器を持ち敵に掴みかかったが、やはり全身ズタボロにされてしまった。
 わずか一分にも満たない時間で、星宿界きっての強者達が倒されてしまった。
 やがて、地面に突っ伏していた婁襄の目の前に男が歩み寄ってきた。
「さぁ、吐いてもらおうか、さっきの霊気を放出していた奴のことを」
「……嫌よ」

 ドカッ!!

 その言葉を聞くや否や、男は俯せになっている婁襄の脇腹を大きく蹴り上げた。
「ぐっ…!」
「さぁ、これで言う気になったかな?」
「言うわけないで……?!」
 その瞬間、婁襄は見た。
 漆黒の男に比べて、純白の衣装に身を包んだ光り輝く男が現れるのを。

(だるい…立っていられない…)
 婁襄が太助に符を張ってから、太助はだるさと戦っていた。
 霊気を放出していると、気絶する前にとてもつもなく強いだるさが訪れる。
(なんだ?シャオ達がなんか言ってる……誰かと戦っているのか……?ああ、婁襄が俺を運んでる……うまく誘き出せたんだ……)
 太助は深い眠りにつくように、意識が混濁していく…

 ――それでいいのか?!

(………ウルサイ)

 ――お前の愛する者が助けを呼んでいるのではないのか?

(……………)

 ――なのに、お前はそれを放棄して自分だけ安息の場へ行くのか?!

(…………違う)

 ――ならばお前の意志を俺に見せてみろ!!その意志が本物ならば俺はその意志に答えてやれる!!

(俺は………俺は………っ!!!!)

 ――そうだ!俺に意志を見せろ!!

(俺は…………シャオを守るっ!!!!!)


「くっくそ!!兄貴めっ!!このかりは必ず返してやる!!覚えてろ!!」
 漆黒の男は、純白の男の光を浴びると、まるで硫酸でもかけられたようにもがき苦しみ、捨てぜりふを吐き、闇の中に消えていった。
 そして婁襄は、光り輝く景色の中で、純白の男の振り返りざまの笑顔を見たような気がしたが、意識が薄れ、顔を伏せた。



座談会
グ「逝きます!」
烈「よし!逝け!!」
風「最初からとばしてないで突っ込んであげなさい」
婁「無理無理、烈境はどっちかって言うとボケキャラだから」
グ「いい加減俺のことにも触れてくんない?」
烈「前回あんなことしといて相手するわけ無いだろ?」
風「そうね」
婁「自業自得」
グ「お前等いい加減にしないと出番減らすぞ?」
烈&風&婁『お許し下さいお代官様』
グ「分かればよろしい」
烈&風&婁(いつか殺っちゃる)
グ「でも、あれは俺にも非がある。だから俺も人のことは言えない」
烈「前回は逃げたからな」
風「でも、今回はどうだったんですか?」
グ「ギクッ」
婁「あっやっぱり?」
風「どういうこと?」
婁「さっき原稿見せてもらったんだけど、今回もギュウギュウ詰めだったよ」
グ「う、五月蝿いな!こっちにもいろいろ事情があるんだよ!!」
烈「じゃあ、その理由を教えてもらおうか?」
グ「・・・・・・わかった、でも、少し長くなるかもしれないからそれは勘弁してね」
烈「分かった」
グ「えっとな、今回、男が婁襄達と戦って、光り輝く男が出てきただろ?これまでの話はホントは婁襄が襲われた時点でこういう風になる予定だったんだよ。でな?よくあるだろ?キャラがよく一人歩きするって、今回はそんな形で、どんどん路線からはずれて、こんな所まで来ちゃっていい加減軌道修正しなくちゃいけないから、ちょっと縮めるのは仕方がないと思って、こんな風にしたの」
烈「キャラが一人歩きって・・・俺たちのせいにする気か?」
グ「いや、今回はキャラ達には責任はない、単に俺の力不足だから」
婁「分かってるじゃない」
風「まぁ今回もこの辺にして終わらせますか」
烈「そうだな、あっそれとお知らせがあるんだ」
婁「お知らせ?」
グ「そう、『過去の記憶』に関する質問コーナーを設けたいと思いますので、メール下さい。なるべく答えますので」
風「これで来なかったら悲惨ね」
グ「……………では、今日はこの辺で」
グ&烈&風&婁『再来!!』



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